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12月08日-04号

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  1. 岡谷市議会 2000-12-08
    12月08日-04号


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    最終取得日: 2021-08-10
    平成12年 12月 定例会(第7回)         平成12年第7回岡谷市議会定例会会議録(第4号)                        平成12年12月8日(金曜日)◯議事日程 ▲日程第1  一般質問---------------------------------------◯本日の会議に付した案件 ▲日程第1  一般質問          12番    轟  敏議員          17番    降籏 清議員           3番    杉村修一議員          18番    渡辺太郎議員---------------------------------------◯出席議員(24名)           1番    今井友吉議員           2番    今井竜五議員           3番    杉村修一議員           4番    高林紘一議員           5番    河口今朝美議員           6番    川崎展司議員           7番    笠原征三郎議員           8番    毛利栄子議員           9番    三沢一友議員          10番    横内敏子議員          11番    林  豊議員          12番    轟  敏議員          13番    中島信一議員          14番    上野安規光議員          15番    佐々木澄子議員          16番    八幡泰年議員          17番    降籏 清議員          18番    渡辺太郎議員          19番    野澤徹司議員          20番    野溝道子議員          21番    清水隨豊議員          22番    加藤レイ子議員          23番    小松 稔議員          24番    八幡益晴議員---------------------------------------◯欠席議員(なし)---------------------------------------◯地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者          市長       林 新一郎君          助役       横内啓吉君          収入役      倉坪宏夫君          教育長      北澤和男君          企画部長     小口晴敬君          総務部長     堀内 明君          生活環境部長   中澤 進君          保健福祉部長                   古川清昭君          兼福祉事務所長          経済部長     井出皓基君          建設部長     小口福三郎君          都市開発部長   山岡徹三君          水道部長     太田春樹君          消防部長     千明健一君          監査委員     林 義弘君          教育次長     堀向弘右君          岡谷病院長    会田靖夫君          岡谷病院事務長  小松敬明君          塩嶺病院長    能見公二君          塩嶺病院事務長  中山数雄君          企画課長     矢島敏夫君          秘書室長     矢島政樹君          総務課長     竹澤幸男君          財政課長     中田富雄君          選挙管理委員会          兼監査委員    藤森 統君          事務局長---------------------------------------◯議会事務局職員出席者          局長       山岡弘道          次長       青木孝雄          庶務主幹     小島良明          議事主幹     高橋克実          指導主事     荻原浩樹               午前9時30分 開議 ○議長(今井友吉議員) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。               (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井友吉議員) 毛利栄子議員。 ◆8番(毛利栄子議員) 8番 毛利栄子です。 昨日の私の一般質問の中で、保健福祉部長さんの答弁で2カ所ほど不適切な部分がありましたので、取り消しをしていただきたいと思います。議長さんにおかれましては、精査の上、よろしくお取り計らいくださいますようお願いをいたします。 2カ所の部分でありますが、1つは、答弁中「〔----------------------------------------------指摘引用につき削除-------------------------------------------------------------------------------------------〕」という部分であります。これは、市の施策として今まで無料ということで皆さんに住民税非課税の部分のところには対応なさってきたわけですが、それらを有料にすることで減ったというふうに言う中で、非常に実態ともかけ離れておりますし、住民の皆さんに対する見方の点で不適切だというふうに考えます。 2つ目は、「〔---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------指摘引用につき削除------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------〕」という部分であります。要介護度の重い皆さんが御家庭で見ている部分というのは、実態からいいましても、また全国的、全県的な状態から申しましても、介護保険で払わなければいけない利用料が大変大きくなるということの中で、やむを得ず家族の者が仕事をやめて見たり、あるいは身内の者がかわりばんこに見るというふうなことをして乗り切っているというのが実情であろうかと思いますが、自助努力の部分が目覚めてきたというふうな見方については非常に不適切だというふうに思いますので、以上2カ所につきましてお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) ただいまの毛利栄子議員からの議事進行については、議長において、会議録を精査の上、後刻報告を申し上げます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(今井友吉議員) 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 轟 敏議員の質問を許します。               〔12番 轟  敏議員 登壇〕(拍手) ◆12番(轟敏議員) おはようございます。12番 轟 敏です。 通告順に従いまして質問をさせていただきます。 先番議員さんの質問と重なるところが幾つかございますが、極力異なった観点から質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 1番目は、大学誘致であります。 高等教育機関や大学誘致は、既に第2次総合計画及び昨年度からスタートした第3次岡谷市総合計画においても、長期的なまちづくりを進めていくための核となる重要な施策として位置づけられており、岡谷市における市民及び各界の長年の夢、念願であります。今日の少子化、高齢化、人口減少の時代の波にゆだねているだけでは岡谷市の発展はあり得ません。若者の定着できるまちづくり、若者を呼び寄せられるまちづくりをして、岡谷に新しい文化が生まれ、活力に満ちた岡谷市のまちづくりが可能となります。4年制大学は、岡谷市のまちづくりや活性化に重要な役割を果たすものであります。しかし、これは何の努力も苦しみもなくして岡谷市に与えられるものではありません。 今日まで他市に誘致された幾つかの大学の設立に対する経過を調査しました。いずれも地域が一体となった熱意と要請により、公私共同型の大学が設置されております。地元の企業、市民、自治体、諸団体、諸機関、各界が一体となって誘致を進める体制が不可欠であります。 現在誘致をお願いしている段階の芝浦工業大学は、工業系大学としては日本でもトップクラスの大学であります。工業立市の岡谷市そして有数のハイテク産業を擁する諏訪の地にとっても、大いに相互協調できる条件が整っております。私としてもぜひこの誘致が実現してほしいと考えております。そこで、今後誘致のため、芝浦工業大学への対応と地元企業、市民の協力、とりわけ諸団体、諸機関、各界への協力のお願いと今後の取り組みについて、考え方をお伺いいたします。 次に、2番目の中心市街地活性化基本計画についてであります。 この問題は、市民生活の将来に大きく影響するので、多くの市民が期待と関心を持っているところであります。現在、このことについて、専門の業者にも委託して検討を進めており、年度内には結論を出すと報告されているところであります。庁内における検討また関係者による基本計画策定委員会にお願いし十分なる検討を進めていることと思いますが、期限の年度末も間近に迫っております。策定委員会や専門業者に依頼し鋭意進めており、その結論が出そろったところで市民に公開するというのも一方法と考えますが、岡谷市の将来像を示す重要な基本計画であります。最終的にはより多くの市民の理解と協力を要する計画でありますので、結論に至るまでの過程で多くの市民と情報を共有し、市民の多様な意見を効率的に集約した上で、意見を計画に反映させる仕組みや姿勢が必要ではないかと思います。既に基本的な一部分については確定している部分もあろうかと思いますので、その後の取り組みの進捗状況と確定している部分の内容をお伺いいたします。 次に、これらの中心市街地活性化基本計画策定と深く関連する都心地区には既に幾つかの公共施設が存在し、これらの施設の老朽化に伴い、多くの市民から再建または整備等の要望が出されております。平成10年3月発行の「岡谷市商業振興ビジョン策定調査報告書」においても、商業振興に向けての基本方針として、都市間競争に耐え得る商業地づくりを掲げており、そのための都市基盤整備と集客力のある公共施設がうたわれております。特に区画内に設けられる公共施設の配置と機能について、最終的に中心市街地活性化基本計画の中で位置づけていくということでありますが、その検討の進捗状況と今日確定している部分の状況についてもお伺いいたします。 次に、3番目の情報公開とIT化の取り組みについてでありますが、第3次岡谷市総合計画の序論に、「高度情報化社会への対応」と題して、情報通信基盤整備の促進や、高度情報化社会に対応した産業の育成や、情報弱者への配慮等を掲げております。現在内閣が重点的課題と掲げている情報技術革新の基本理念を定めた高度情報通信ネットワーク社会形成基本法、いわゆるIT基本法が11月29日に成立し、13年1月から施行されることになりました。自治省が全国の自治体をネットで結ぶ総合行政ネットワークの構築を2003年度までに市町村にもそれぞれ完成させ、各自治体間との情報の授受が即座にできるよう目標を掲げ、電子自治体の実現を目指しております。 また、自治省は、IT交付金制度を新設し、本年度補正予算を要請するなど、行政に対するIT化の要求が急速に高まっております。既に市町村においては、IT推進本部を設置し、公文書の発行や納税手続などをインターネット上で処理できる体制づくりに乗り出すほか、庁内LANによる情報共有化で部内の効率化が進められています。 大阪府は、来年度から予算書等を電子化しCD-ROM化することを決めました。電子化により職員が即座に予算情報を引き出すことができる、またぺーパーレス化で資源保護を進めるねらいであります。 岡谷市においても、情報量の増大に伴い、その処理、取り扱いに電子技術が利用され、一部にはぺーパーレス化庁内LANによる情報共有化で事務作業の改善が図られていると聞いておりますが、市民の要求に十分即応していないのが実情かと思います。こうした中で、岡谷市においては本年度情報化検討委員会を設置するとされておりますが、現在の進捗状況と検討内容をお伺いいたします。 今後、市民参画の市政、透明性の高い市政運営のために、積極的な情報公開が要求され必要であると考えます。情報量の増大と電子化技術の発達により、今日では電子化情報が主流になってきており、行政においてもその対応が必要になってきています。岡谷市における全小中学校や図書館が既にインターネットに接続されており、特に若い世代では電子化情報が利用されております。御承知のように、電子化情報の利点は、ぺーパーレスで短時間に経済的に情報入手が可能であり、スペースをとらず、またデータの必要な部分の検索が容易なることであります。一例でいいますと、市の条例規程集等分厚いものが恐らく数分ですべてコピーができ、1枚のディスクに収納でき、必要部分の検索も秒単位でできるかと思います。 市の公開可能な情報は電子化し、市民がCDRまたはMOにて容易に入手可能にすべきであると考えます。岡谷市の公開可能な情報として、予算・決算関係、条例規程集、公文書目録、各種基本計画等の情報がだれにでも容易に電子化情報として公開する体制について、お考えと見通しについてお伺いいたします。 次に、岡谷市役所の1階に情報公開コーナーが設けられ市民が活用できるようになっておりますが、活用の度合いが低いようです。ギガビット情報が得られても、目に見るだけで記録ができないことが活用度の低い一つの要因と思います。このコーナーで得られるネット情報電子化情報として入手できる設備の設置と、岡谷市のホームページ内容充実等についてお考えをお伺いいたします。 次に、4番目の政策評価制度の導入についてであります。 岡谷市においても近々公表されるバランスシートは、ある一時点をとらえて、その時点における資産と負債の状態を数値化し、行政活動の結果の健全性を表現するものであるが、政策評価制度は、その結果を生み出す行政活動について、限られた財源をいかに有効に活用するかの経営改善手法であります。 長引く景気の低迷等により政府や地方公共団体の財政状況が厳しくなる中、限られた財源を有効に配分、活用する必要性に迫られ、行政改革の取り組みが行われてきました。そのような中で、幾つかの自治体で行政評価の導入が試みられ、先駆的に取り組んだ自治体の導入実施により、その有効性が認識されました。中央省庁の主導ではなく、自治体が自主的に導入を図り、この2年間で急速に導入自治体がふえてきております。 来年1月の中央省庁再編に伴い、全省庁に政策評価制度が導入されることを初め、この11月における朝日新聞の調査では、都道府県では既に8割が評価制度を採用していることが報告されています。この評価制度を本格的に導入しているのは現在24都道府県で、その6割の県が評価結果を公表しております。長野県においても、現在 131項目の達成目標を掲げ試行的に導入しており、平成13年度4月から本格的に導入することを決定しております。その内容も既に本格導入に近いものになっております。 また、平成11年9月現在の自治省の調査において、市町村における導入状況は、 1,015団体、31%で導入が検討されており、いずれも自治体における自主的な導入が定着しつつある実態がはっきりしてきたと報告されております。その導入目的及び評価方法はさまざまであり、また呼称についてもさまざまなものが存在していますが、多くの市町村においては、その制度の重要性を認識し、自治省において年度内に発表すると言われている方向を待たずに導入検討に入っております。 長野市における導入結果を先番議員さんから説明がされております。岡谷市では来年度から行政評価制度の導入を図りたいと説明されておりますが、自治省の研究結果に必ずしもとらわれることはないので、岡谷市においても早急な取り組みが必要と思います。これら評価制度の導入の取り組み体制と、今後の計画、施行時期についてお伺いいたします。 以上、壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(今井友吉議員) 轟 敏議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。               〔市長 林 新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 轟議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番の大学誘致についてでございますが、先日の全員協議会で御説明をさせていただいたとおり、芝浦工業大学は、工学系の単科大学としては日本でもトップレベルに位置する大学でありまして、岡谷市のみならず県全体にも貢献できる大学であると考えております。 先般、大学を私訪問いたしまして、岡谷市の状況を説明するとともに、検討に入っていただきたい旨のお願いをしてまいりましたが、先日の理事会、評議会で基礎的調査に入る旨了承されたとお聞きをいたしました。私といたしましては、いい方向に結論が出ればと期待をいたしておるところでございます。 いずれにいたしましても、これからのまちづくりのためには4年制大学の誘致は不可欠であると考えておりまして、そのためにもぜひこの機会を生かしてまいりたいと考えておりますので、議員の皆様方を初め市民の皆様方におかれましては、何とぞ御理解を賜り、それぞれのお立場で大学に対しまして働きかけをしていただきたいとお願いをいたす次第でございます。 また、広域・県に対しても一緒に対応していただくようお願いをしてまいりたいと考えております。岡谷市だけではこの大学を誘致するということは大変難しいものと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 経済部長。               〔経済部長 井出皓基君 登壇〕 ◎経済部長(井出皓基君) 2番目にいただきました中心市街地活性化基本計画の策定についてでございますが、この件につきましては、先番の議員さんにも一定の答弁をさせていただいたところでございますけれども、現在の進捗状況につきましては、中心市街地の区域設定と課題の整理あるいは地元の意向調査、中心市街地活性化事業プログラム等10項目にわたりまして、現在委託業者によりまして素案づくりが進められている段階でありまして、今後それをもとに作業部会及び策定委員会において数回にわたって検討していくことになるものでございます。まだ内容について確定している部分がございませんので、御理解をいただきたいと思います。 また、区域内への公共施設の配置計画について御質問いただきましたが、この件につきましても、先番議員さんに市長の方から答弁をさせていただいてあるところでございますが、現在検討中でありまして、まとまりますればできる限り早く考え方をお示しをしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 企画部長。               〔企画部長 小口晴敬君 登壇〕 ◎企画部長(小口晴敬君) 3点目にいただきました情報公開とIT化の取り組みについてお答えを申し上げたいと思います。 3点いただきました。情報化検討委員会の現在の状況ということで、これは先番の今井議員さんにもお答えを申し上げましたけれども、情報化検討委員会では、財務、人事システムあるいはホームページ地図情報システム、それからコミュニケーション系ネットワーク等について検討を行ってきているところでございます。 IT化の取り組みでございますけれども、これも先番の議員さんにお話を申し上げましたが、岡谷市においては、この庁舎、昭和62年に完成を見たわけですが、庁舎については既に庁内LANが敷設をされ、他市に先駆けて庁内的なIT化、情報化を図ってきているところでございます。それらが更改をすることによってなお高度の情報化に進んでいるというふうに御理解をいただきたいと思っております。そんなことで、ぺーパーレス化あるいはいろいろな庁内的な業務についてはIT化が進んでいるというふうに思っております。 それから、市民の皆さんにどういうふうに情報を公開していくかと、そういう部分につきましては、2点目にいただきました市で持っている情報公開可能な例えば予算・決算、例規集等、御質問いただきました内容について、今後どういうふうに電子化し市民の皆さんに公開できるかということにつきましては、現在検討中でございます。先番の議員さんにもお話し申し上げたとおり、一般的に公開するのは、やはりホームページの中でどういうふうに公開するかというのが一番早い方法かなというふうに考えておりますので、そんなことを考慮しながら努力をしているというふうに御理解をいただきたいと思います。 それから、情報公開コーナーに設置しているパソコン利用の部分で御質問をいただきました。CD-ROM等で一定の情報を引き出す方法をというお話をいただきましたけれども、あそこに職員が常駐をしているという状態ではございませんので、例えば目的と異なる使用方法も可能になるというふうに思っておりますので、御提言の件については慎重に検討する必要があるというふうに考えておるものでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、4番目にいただきました政策評価制度の導入についてでございますけれども、これにつきましても、先番の小松議員さん、毛利議員さんにも一定のお答えを申し上げてきておるところでございます。行政評価制度につきましては、政策、施策、事務事業とさまざまな角度からアプローチする方法があろうかと思っております。その中で、全国的に各自治体ではさまざまな取り組みがなされておりますけれども、先番の議員さんにもお答え申し上げましたとおり、三重県庁方式だとか、あるいは長浜市というある一定の成果のある取り組みをされているところについて、岡谷市としてどういうふうに導入できるかということで研究を進めてまいったところでございます。内容的には来年度以降、試行的にこの部分でぜひ事務事業評価システムを構築し導入をしていきたいというふうに考えております。 議員さんおっしゃられるように、自治省のガイドラインにとらわれずということでございますので、当然岡谷市に合った方法を考えてまいらなければならないというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 轟 敏議員、2回目の質問を許します。 ◆12番(轟敏議員) 12番 轟 敏です。いろいろな面からの御説明ありがとうございました。 2回目の質問をさせていただきます。 大学誘致についてでございますけれども、今日までのこうした活動の中での反省点を十分生かした今後の取り組みをしていただきたいというのが1点でございますけれども、その中で、何としても地元の企業、市民、各界一体となった誘致でなければならないと考えますので、地元の企業や市民、各界が即座に理解し協力してもらえるのは当然なのだという立場ではなく、ともにゼロから出発で、誘致について地道に理解、協力を求めていくことが必要なのではなかろうかと考えます。その点でまた、ここで急に持ち上がったお話でございますので、まだ体制は不十分かと思いますけれども、その面での具体的な取り組みについて、お考えがありましたらお伺いいたします。 2番目の中心市街地活性化基本計画についてでございますけれども、確かに、年度内に結論を出すということですから、確定していない要素が多くその段階でないというお話でございますけれども、これだけ多くの市民が期待や関心を寄せているところでございますので、また中心市街地活性化計画の範囲においても非常に広範囲にわたり、そしてその中に公共施設が存在し、またその範囲にとどまらない多くの市民が影響する重要な岡谷市の将来像を示す基本計画でありますので、その策定に当たっては、多くの市民の多様な意見を効率的に集約して計画に反映させるべく、中間報告またはある程度固まっている情報について、広報またはインターネット等での随時公開ができればと考えますので、その点についてのお考えをお伺いいたします。 3点目の情報公開とIT化の取り組みについてでございますけれども、具体的には今説明のありました今後の中で検討をするということでございますけれども、いろいろな情報を基本的にはホームページで考えているというようなお話でございますが、この公開を実施するには、具体的にいいますと、まず岡谷市の情報公開条例の改定が必要かと思いますが、市の庁舎の1階にございます情報公開コーナーにおいて、情報がだれにでも容易に電子化情報として入手できる情報の電子化と入手可能な設備の設置を行い、情報公開コーナーの活用についてさらにお考えをお伺いしたいと思います。 例えば条例や規程集等は、恐らくホームページに入れても膨大なメモ量であり、そしてまた使用頻度は少ないかと思います。これらについては、この庁内に来まして、それを電子情報として入手できるような方向、常時皆さんに関連する情報についてはインターネットは非常に有効でございますけれども、比較的固定的な資料については庁内におけるその構内において入手できるような、両面の方策が必要なのではないか、こんなふうに考えますので、その点についてももし考えがありましたらお聞かせ願いたいと思います。 また、昨日の先番議員さんの質問に、テクノプラザおかやにギガビット情報の授受を可能にすると説明されておりますが、既にこの情報公開コーナーにおいてはギガビット情報通信が可能になっておりますので、このコーナーの活用もあわせて御検討願いたい、その点についてお伺いいたします。 また、職員の常駐については、そのすぐ隣に広報課だったですか、ございますので、そこで十分対応できるので、各家庭における利用のように夜中でも何でもということではないと考えますので、そんな点についても御検討をお願いして、何かお考えがありましたらお伺いしたいと思います。 最後の政策評価制度の導入についてでありますが、この業務の改善方法は、基本的にはプラン・ドゥ・シーの輪を回して改善を図るもので、民間企業においては以前から導入されている業務の改善方法でありまして、岡谷市においても実質的には各所において取り入れられていると思います。参考になる他の市町村の状況はインターネット等で容易に入手できますし、本来これらの内容は項目ごとに内容が異なるので、他の自治体との比較検討する性質のものではなくて、非常にまた比較も困難でございます。その評価内容を随時公表することにより、内容がさらに深められるものであります。そうした観点から、やはり早期の施行導入が必要かと思います。 各県の情報によりますと、長野県の場合には 131件、その他の県は百何件、二百何件と、また68件というようないろいろな例がございますけれども、岡谷市においても最初から幅を広げなくても、その件数を思い切り絞った中においても施行することが必要かと思います。そしてその内容を公開し、多くの意見を取り入れることによってさらにこの内容が深まるものである、そんなふうに考えますので、早期導入について具体的にお考えがあったらお示し願いたい。 以上、お願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 轟 敏議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 芝浦工業大学の誘致に関してでございますが、基礎的な調査の結果を待って、その調査の結果によって適切な対応をしていきたいと現在考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 経済部長。 ◎経済部長(井出皓基君) 中心市街地活性化の基本計画の策定について再度御質問をいただきました。 先ほども申し上げましたように、公共施設の配置計画につきましては、まとまり次第できるだけ早く御報告をしていきたいというふうに思っておりますし、また基本計画の策定に当たりましては、現在20名の方々に委員をお願いいたしまして、これから精力的な作業に入っていくわけでございますが、部分的にでも広報、インターネットを通じて広く意見を求めていけばというお話もいただきましたが、こういった庁内での策定部会あるいは策定委員会、何回かにわたってキャッチボールをしながら詰めていく内容でございまして、部分的な内容をインターネット、広報等で報告をしていくということは大変難しいのかなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
    ○議長(今井友吉議員) 企画部長。 ◎企画部長(小口晴敬君) それでは、3点目、4点目で再度御質問いただきましたので、お答えを申し上げたいと思います。 IT化の関係でございますけれども、議員さんおっしゃられるように、ただいま例規集等の膨大な情報をそのままストレートにホームページに載せるというのは、非常に確かに難しいというふうに思っております。そういうものについてはどういうふうにまたIT化できるかは庁内的には検討していきたいというふうに考えておりますが、予算等で今市報等で一定の公開をしておりますけれども、情報を市民の皆様にお知らせをしておりますけれども、予算・決算等でそういうものがホームページでどういうふうに提供できるかということは当然考えていかなければいけない内容だというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、あとテクノプラザの関係でお話をいただきましたけれども、ギガビットの使用については、議員さんおっしゃられる現在情報コーナーで一定のものを公開しておりますけれども、今後それをテクノプラザの方でも企業間でどういうふうに利用できるか、他市、全国的な展開を図る上でどういうふうに利用できるかということを図っていただくということで、テクノプラザの方でもギガビットの利用についてやっていくというふうにお聞きをしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、政策評価制度の導入ですけれども、他市の例、他県の例というのは、おっしゃられるようにインターネットでは一定の作成表等は入手はできますけれども、その制作過程については、実際に携わった人にお話をお聞きしながら、どんな考え方でその制作をしたかということを調査をし、岡谷市に合った方法で実施に入っていかなければいけないというふうに考えております。そんなことで、ことし一定の先進地にお話をお聞きし、岡谷市としてどんな形で導入できるかどうかということで調査研究をしたところでございます。 先番の議員さんにも申し上げましたとおり、新年度から施行していきたいということですが、実際には、職員研修で職員の意識をどういうふうに持っていくかというようなこと、それから目的別の体系図、どんなモデル部門を設定していくかというようなこと、それから評価表をどういうふうにつくっていくかというようなこと、いろいろな部分で岡谷市として開発をしていかなければいけない部分がございますので、そんな手順で新年度入っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 轟 敏議員、3回目の質問を許します。 ◆12番(轟敏議員) 12番 轟 敏です。 大学誘致については、相手があることであり、また現在精力的に進めておられることでありますので、新しい情報が入り次第、なるべく早い時点で市民に流しながら理解を深めて進めていく方法がいいかと思いますけれども、ぜひそのような方法で進められるようお願いしたいと思います。 次に、市街地活性化基本計画の件でございますけれども、(「リーン」予鈴)これだけ大きな問題については、結論が出るまで一切出せないという考え方もあるでしょうけれども、何らかの方法でその進捗状況なりまた可能な範囲については、なるべく早い時期に公開していくようなことをお願いしたいと思います。 時間もないので3点目に入りますけれども、3点目の情報公開とIT化の件でございますが、テクノプラザにおけるギガビットの施設については、これは当然必要かと思いますので、こちらに既にあるものを利用して、並行して先行活用できるようにしていただければ、この点については、施設の問題もあろうかと思いますので、早急に検討していただきたい、こんなふうに思っております。 また、最後の4点目の政策評価制度についてでございますけれども、やはり岡谷市に合ったものを、例えば検討に当たってわずかな件数でも結構です、岡谷市において重要な課題がございますので、たとえ3点、4点でも、そういうものの試行の中から本当の今後の進め方が見えてくるのではなかろうか、こんなふうにも考えますので、ぜひこの検討を早急に進めていただくようお願い申し上げ、質問を終わらせていただきます。 ○議長(今井友吉議員) 轟 敏議員の一般質問を終了いたします。 この際暫時休憩いたします。               午前10時17分 休憩---------------------------------------               午前10時30分 再開 ○議長(今井友吉議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 降籏 清議員の質問を許します。               〔17番 降籏 清議員 登壇〕(拍手) ◆17番(降籏清議員) 17番 降籏 清でございます。 通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 先番の議員より同様の質問が若干ありますが、なるべく重複しないように質問したいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 さて、20世紀もあと残すところ3週間余りとなり、記念すべき21世紀が間もなくやってまいります。 そこで、大きな1番目の質問といたしまして、新年度予算編成についてお伺いをいたします。 このことにつきましては、前回の定例会でもお聞きしましたが、3カ月も経過しておりますので、大分具体的になってきておるやにお聞きしておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 9月の定例会の中で、向こう3年間の政策目標を「活力の創出」とし、この政策目標達成のための対策が人口増対策であり、このため7本の実施施策体系を挙げており、この目標及び対策に向けた取り組みを積極的に展開していくという御答弁をいただいております。 そこでお伺いをいたします。まず、市長の公約実現に向けての予算の基本的な考え方及び具体的な事業、重点施策、目玉となる事業はどのようなものであるかについては、前段の議論の中で理解をしましたので割愛をしまして、私の方からは、先ほどの7つの実施施策体系の中で、産業の振興と安定した雇用の確保、また都市基盤整備の推進とありますが、それには国道20号線の拡幅整備は切っても切れない事業だと思うわけであります。御承知のとおり、塩尻市側はとてもすばらしい道路になっておりますが、岡谷へ入った途端急に道幅は狭く曲がりくねっているという始末であります。しかし峠の頂上付近は大分工事も進み拡幅されつつありますが、塩嶺病院を中心にかなりの区間がなかなか進まないように思われます。そこで、この間の国道の拡幅の予定見通しをお伺いをいたします。 次に、大きな2番目といたしまして、大学誘致についてお伺いいたします。 昨日の全員協議会での報告によりますと、芝浦工業大学は、12月6日開いた理事会で岡谷市を候補地とする新学部設置の検討に入ることを決め、市に報告されたようであります。報道によりますと、調査期間は2~3カ月を想定、志願者見込み、卒業生の就職先、教員構成、地元の産業状況などを調べ、その上進出の可否を決定する。同大関係者は、経営環境もだが、地元の企業、市民の協力がないと進出の実現は難しいと語り、また 100億から 130億とされる設置経費については地元で負担してもらうことが最低条件とされており、今後の誘致活動では県補助金、広域対応、企業からの資金確保が大きな課題になるのは確実と見られております。 そういった中で、現在の湯殿山の建物をどうするかという問題になっている中、11月5日、一般市民 169人余りの市民が見学、旧ホテル棟施設の跡利用について見学者からさまざまな意見や感想、提言が出たようであります。そこで、その内容はどのようなものであったかについては前段の議論の中で理解しましたが、岡谷市として参考になる意見、提言があったのか、また感想文の提出は継続中と聞いておりますが、見学者全員に感想文を提出していただけるような御努力をお願いしたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 次に、大きな3番目といたしまして、教育情報化施設の取り組みについてお伺いをいたします。 政府においては、IT革命、情報技術の恩恵のすべての形式が享受でき、かつ国際的に競争力のあるIT立国の形成を目指した施策を総合的に推進してきており、全国民がインターネットを使えるように国民運動を展開することとしており、その1つとして、IT基礎技術習得のための施策を各省庁において推進することとしていますが、自治省においては、国民がIT講習を受ける機会を飛躍的に拡大させるため、地方公共団体が自主的に行う講習会の開催を支援することとして、そのための都道府県に対するIT講習推進特別交付金を創設され、市町村が講習事業を実施する場合には、10分の10の補助金を市町村に交付するとされております。 そういった中でありますが、小中学校では相当整備されつつあるとお聞きしておりますが、校内LANと高速インターネットの事業は現在どのように整備されておられるのか、また今後の取り組みの見通し等をお伺いをいたします。 2点目といたしまして、地域イントラネット整備につきましても、現状と今後の取り組み、見通しについてお伺いをいたします。 3点目といたしまして、IT講習についてお伺いをいたします。今臨時国会で成立した補正予算に全国 550万人を対象にしたIT講習実施費用 735億円が計上されており、開催するのは市町村で、公民館、学校など身近な会場で実施され、講習内容はパソコンの基本操作、インターネットの利用法、電子メールの送受信などで基本的な技術を習得する。教材の実費負担はあるが、受講は無料のようであります。今後の岡谷市としての具体的な取り組みについてお伺いをいたします。 次に、大きな4番目といたしまして、剪定樹木のリサイクルについてお伺いいたします。 近年、消費活動の変化や技術革新等により、廃棄物は量的に増大するとともに、質的にも多様化しており、適正処理の確保への取り組みが強く求められている状況であります。また地球規模での環境保全や資源保護の観点から、廃棄物の減量化、資源化の一層の推進が重要な課題になっております。 岡谷市においても、缶・瓶を初め、本年はペットボトル、トレーまで資源化に御努力いただき、感謝申し上げるわけでありますが、現在、樹木の根株、幹、枝葉等は焼却されておられると思いますが、一般家庭の廃棄物また産業廃棄物と2種類あると思いますが、剪定樹木のリサイクルについて今後どのようにお考えか、お伺いをいたします。 剪定樹木については、全国各地ではリサイクルが行われており、リサイクルされたものは木材チップ舗装施工、公園、街路樹、農家の野菜づくりの堆肥、また工事用資材などさまざまに再利用されております。資源の乏しい日本で、つくっては捨てる大量消費社会は終わりつつあります。 私も横浜市を視察させていただきました。横浜市ではグリーンコンポストプラントを設置しており、ここでは細部につきましてはこの場では申し上げませんが、大々的に再利用されておりました。また石川県金沢市では、緑のリサイクル事業として、基本調査費を9月補正予算に盛り込み、3年後の2002年度から再利用の事業体となる堆肥センター(仮称)を整備するようであります。金沢市内での街路樹などで剪定される枝くずは年間 3,000トン排出されるようでありますが、岡谷市の公園ではどのように処理されているのか、また焼却場ではどの程度排出されるのか、おわかりでしたらお願いをいたします。また、このような大規模な取り組みでなくても、岡谷市独自の取り組みが今後必要になると思われますが、お考えをお伺いいたします。 次に、湖畔から20号バイパスまでの東町線の今後の取り組みについてお伺いをいたします。 御存じのように、現在国道 142号線及び国道20号線バイパスが進行中であります。その事業にあわせ今井線の延長、また中村新道もほぼ完成に近づいていると思われます。しかし、東町線は一部着工されているものの、余り進む気配はありません。私は当初この東町線もバイパスにあわせて並行進行するものと思っていましたが、そうではないようであります。地元の市民も心配をされておりますので、今後の取り組み、見通しについてお伺いをいたします。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) 降籏 清議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。               〔市長 林 新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 降籏 清議員さんの御質問にお答えをいたします。 国道20号の拡幅工事の見通しについてでございますが、国道20号の拡幅改良工事につきましては、建設省の事業として、平成元年度から地権者の御理解をいただき用地買収を開始いたしまして、一定の用地買収が済んだところから改良工事をしていただいております。現在は、塩尻峠の頂上付近で工事が進められております。この事業により、将来岡谷インターチェンジ出入り口から塩尻峠の頂上付近までの上り車線は2車線となり、安全で円滑な交通確保が図られます。 今後の計画につきましては、長野国道事務所では、現在進めている用地交渉がまとまり次第、逐次拡幅改良工事を進めていきたいとのことでありますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 企画部長。               〔企画部長 小口晴敬君 登壇〕 ◎企画部長(小口晴敬君) それでは、2番目にいただきました大学誘致について御答弁を申し上げたいと思います。 湯殿山の視察をされた皆さんからの意見、提言、それからあと全員の皆さんに提出をしていただくような考え方はないかという御質問をいただきました。 1点目の意見、提言でございますけれども、先番の議員さんにもこの内容についてはお答えを申し上げてきておりますが、建物を取り壊した方がいいということ、利用範囲が大変狭いということで取り壊した方がよいというお考えをお持ちの方が半数以上いるという内容、それから取り壊した跡は宅地造成あるいは住宅、工業団地、福祉施設、大学等を建設してほしいというような意見、提言がございました。そんなところを含めまして、一定のこれからの進め方の参考にしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、参加された皆さんには、参加した後1週間くらいのうちにぜひ御意見をお出しをいただきたいというふうにお願いを申し上げてきたところでございまして、現在73名の皆さんから御意見をいただいたということで、なかなか全員の皆さんというわけにはまいらないというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、3番目の教育情報化施策の取り組みについての中で、2番目にいただきました地域イントラネット基盤整備事業についてお答えを申し上げたいと思います。 この地域イントラネット基盤整備事業は、光ケーブルによる通信網の整備をされていない地域に対して、国が補助を出し一定の整備を進めるという事業でございます。幸いにも岡谷市を含むこの諏訪地域については、民間企業により種々の光ケーブル網が整備をされているということで、当面は既存のケーブル網を利用し、市民の皆さんに対する情報の提供だとか、あるいは一定の施設同士の情報のやりとりだとかということができるというふうに考えておりますので、それらを使って情報化を進める方法が経費的にも効果的ではないかというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(今井友吉議員) 教育次長。               〔教育次長 堀向弘右君 登壇〕 ◎教育次長(堀向弘右君) 3番目に御質問いただきました教育情報化施策の取り組みの中で教育委員会にかかわる部分、御答弁申し上げます。 最初に、小中学校の校内LANの整備につきましては、現在全中学校と1小学校につきまして、先進的教育用ネットワークモデル地域事業によりまして、光ケーブルでのインターネットへ接続がされ、コンピュータ室、図書館、職員室までの校内LAN整備がされております。これ以外の7小学校につきましては、学校図書館情報化活性化推進モデル地域事業によりまして、同軸ケーブルでのインターネットへの接続がされております。図書館、職員室、一部の学校では独自に保健室、事務室、校長室まで校内LANの整備が図られておりまして、市内全小中学校でインターネットを活用しての情報教育を進めているところであります。 14年度からの新学習指導要領では、各教科や総合的な学習の時間での情報通信ネットワークなどの活用を図り、調べ学習等も進めるために、今後は文部省の校内LAN整備補助事業の制度を利用しながら、特別教室等へのLAN整備も図ってまいりたいと考えております。 それから、高速インターネットの研究開発事業でございますけれども、既に5校は申し上げましたように光ケーブルでの整備がされております。他の7校につきましても、まず校内LANの整備を優先的に進めるというふうなこと、それから今後また国の動向等を見きわめながら考えていきたいというふうに思っております。 それから、IT講習の関係でございますけれども、議員さんお話がありましたとおり、国の日本新生プランの具体的施策として、IT革命の恩恵をすべての国民が享受でき、かつ国際的に競争力のあるIT立国の形成を目指した施策を総合的に推進し、全国民がインターネットを使えるよう国民運動を展開することとし、自治省ではIT講習推進特別交付金を創設し、地方公共団体が実施するIT基礎講習への支援を行うことになっております。 これを受けまして、IT講習の企画、立案、実施につきまして、現在、市、教育委員会連携のもとに積極的に実施していきたいというふうに考えております。国では、自治省を中心としましてIT講習事業を推進しておりまして、スケジュール的には年内に計画審査、内定通知、年明けに交付審査、交付決定というふうなことで進めております。IT講習の内容につきましては、現在、事業骨子の案が検討されておりますが、モデル教材の作成や事業スキーム、予算措置など、事業実施の細部にわたって計画を詰めているところであります。 また、同時に、文部省におきましても、中心的な役割を果たすとされる公民館等へのIT環境整備について支援することとされておりまして、岡谷市でも社会教育施設の環境整備もこの補助制度を活用していきたいと思っております。実施に当たりましては、これまでの公民館事業を初めといたしまして、それぞれの施設でIT講習を実施をしてきたわけでございますけれども、今後これらの事業を加えてさらに充実した講習を実施してまいりたいと考えております。 予算的なものはまだお示しする段階ではありませんが、当事業の決定によりまして、早期にまた補正予算等をお願いしまして、早期実現に努めてまいりたいと考えております。 国では全国 550万人を対象にしたいという考えでやっておりまして、岡谷市におきましても、インターネットやEメール等の経験を主体としまして、1講座20人規模の初心者を対象としまして、12時間くらいの講習会を想定し進めております。より多くの市民の方々に受講していただくために、これまでITに触れることの少なかった方々にもなじんでいただくというような趣旨をもちまして、各施設において有効な講習を実施してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。               〔生活環境部長 中澤 進君 登壇〕 ◎生活環境部長(中澤進君) 4番にいただきました剪定樹木のリサイクルについて、私の方から御答弁させていただきます。 現在、清掃工場では、剪定した枝は焼却処理をいたしております。このような剪定枝は可燃物として収集場所に出され、収集車が集めたり、直接清掃工場の方に持ち込まれたりされておるところでございます。 毎月1回実施しておりますところのごみ質分析調査におきまして、木、竹、草、わら類ということで一定の処理後の組成比はつかんでおりますが、この数値が剪定枝の量とは即判断ができないものでございまして、現在のところ、ごみの中における剪定枝の量だけについての把握はできておりませんので、御理解いただきたいと思います。 剪定枝のリサイクルについてでございますが、チップ化して舗装に使ったり堆肥化する方法があるということは承知しておりまして、今後の新しいリサイクルの分野であると考えておるところでございます。しかし、自然の環境サイクルということから考えますと、そうした樹木は育てられた土壌もあることですから、その自然のサイクルに即した処理がされるのが一番好ましいのではないかというふうに考えておりまして、そのような観点から、市民の皆さん方に対しては、太い枝は無理にいたしましても、葉っぱや小枝などはその場所でできるだけ堆肥化に努めてほしいということでお願いをしているところでございます。 このような考え方の中で、発生した剪定枝を改めて行政が公共事業として処理する仕組みが本来の自然環境の姿なのか、論議の分かれるところではないかと思っております。こういったことで、市が単独でごみとして持ち込まれた剪定枝をリサイクルするための施設の建設やシステムづくりにつきましては、廃棄物行政の中で優先的に取り組むことにつきましては現在のところ考えておりませんので、御理解を賜りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 建設部長。               〔建設部長 小口福三郎君 登壇〕 ◎建設部長(小口福三郎君) 4点目の剪定樹木のリサイクルの中の公園、特に鳥居平やまびこ公園の取り組みについてお答えをいたします。 鳥居平やまびこ公園は、管理の中で、枯損木あるいは支障木の剪定枝などの発生がございます。発生量につきましては、計量器もなく、把握できておりません。剪定枝等の処理につきましては、本年5月、公園管理を受託している財団法人岡谷市振興公社が粉砕処理機を導入しチップ化をしております。このチップ化したものを公園内のラベンダー園の雑草押さえや、遊具付近のクッション材などに活用するほか、園内の敷料や土壌への還元をし、リサイクルに取り組んでいるところでございますので、よろしくお願いいたします。 それから、5点目の東町線の今後の取り組みについてでございますけれども、まず岡谷市の都市計画道路をそれぞれの役割、利用形態により、国道等を広域幹線道路、県道を地域幹線道路、市道を市街地幹線道路、市街地補助幹線道路、街区形成道路等に位置づけをしてございます。この中で東町線につきましては、市街地幹線道路として重要な路線であるというふうに認識をしております。 今年度、交通解析業務によりまして、都市計画道路等の将来交通量の推計を行っております。この結果をもとに、費用対効果の検証により、優先して改良すべき路線や順位を決めてまいりたいというふうに考えております。 また、東町線は、一部国道20号バイパスから中山道に向かって整備の取り組みがなされておりますが、その先線の整備につきましては、ただいま申し上げましたように、整備順位の方針にあわせて取り組みをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 降籏 清議員、2回目の質問を許します。 ◆17番(降籏清議員) 17番 降籏 清でございます。 一通り御答弁ありがとうございました。 大きな1番目の新年度予算編成の中で、国道20号線の拡幅でありますが、見通しについては、長野国道事務所で用地確保でき次第ということのようでありますけれども、いずれにしましても、塩尻市側はあれだけよくなっていても、なかなか岡谷市側はよくならない。平成元年よりやっているということで、もう12年たっているわけですけれども、今後積極的に国・県に働きかけをお願いしたいと思いますが、お考えをお伺いをいたします。 それから、次に大学誘致でありますが、湯殿山の旧ホテル棟の見学者の感想文でありますけれども、今現在七十何名ということでありますが、内容については福祉施設、住宅、宿泊施設ですか、大学、取り壊しした方が半数以上というようなお話のようでありましたけれども、この感想文につきましては、市民の方も関心を持って見学に行かれたと思いますので、より多くのさまざまな考え方をお聞きしたいと思いますので、今後、期限を切って感想文の提出をしていただけるような御努力をお願いをしたいと思います。 それから、先ほども申し上げましたけれども、芝浦工業大学の岡谷への進出の最低条件ということで、設置総額がどの程度になるのか、 100から 130億円ですか、そのような報道もされているわけですけれども、この金額は全額地元負担してほしいと、大学の負担は考えていないということのようでございます。そのような話が岡谷市にあったというような報道がされているわけですけれども、きのうの時点ではそういうお話はいただけなかったわけですけれども、どのようになっているのか、おわかりでしたらお願いをしたいと思います。 それから、教育情報化の施設の取り組みについてでありますけれども、小中学校のLANと高速インターネット、地域イントラネットの整備につきましては理解をしましたが、なお早期の対応をお願いをしたいと思います。 IT講習については、これから予算要望を出していくということで、年明けからやりたいというようなお話のようです。12時間程度ということでありますけれども、実施場所だとか人数だとかそういうことがまだはっきりしないようでありますけれども、我が国のパソコンの出荷台数は 1,200万台を突破しているようであります。3軒のうちの1軒の家庭に1台はある時代になったと言われておりますけれども、しかし操作になりますと、特に中高年者にとっては難物でありますが、IT革命は世界的潮流になっておりますので、機会があれば習得するにこしたことはないと思われます。 今までは暇がないとか受講料を負担してまでは、それまでしてはやらないと敬遠していた人も多いと思われますけれども、しかしこの無料講習会は絶好のチャンスだと思います。家庭での計算がそろばんから電卓に変わったように、パソコンも日常的な情報機器になることは間違いないと思われます。そこで、この機会になるべく多くの初心者に受講していただき習得できるように、市費をプラスしてもパソコンの台数をふやして、障害者も受講できるように、また各区の公会所程度まで拡大できないか、お伺いをいたしたいと思います。 それから次に、大きな4番目の剪定樹木のリサイクルについてでありますけれども、岡谷市独自では考えないということでありますけれども、量的にもわからない、自然のリサイクルがいいではないか、その場で処理をしてもらったらどうかというようなお話を聞きました。また、やまびこ公園では、量はわからないけれども、機械を入れてチップ化してリサイクルされているということでありますけれども、これに対しては感謝申し上げますけれども、剪定樹木の排出については、一般家庭の市民も非常に苦慮しているということをお聞きしております。ごみとしていた剪定樹木を土に戻してやる、また焼却炉の延命効果もあると思います。そういった意味で、今後産廃事業者への働きかけもぜひしていただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 また、岡谷市独自で取り組みが難しいということになれば、消防も広域化されていることから、市長さん、いかがでしょうか、広域にも働きかけが必要な時期に来ていると思いますが、お考えをお伺いをいたします。 次に、東町線の取り組みについてでありますけれども、岡谷市全体の中での順位を、これから将来推計をして順位を決めていくというようなお話をいただいたわけですけれども、岡谷市にとって南北一本で結ばれている道路でありまして、市民にとっても重要な道路と関心は高まってきております。今後、最重要な都市計画道路と位置づけていただきまして、一日も速い開通を願うものであります。部分的には市民の協力を得ていると思いますので、今後県、国へも働きかけていただき早期の実現をお願いしたいと思いますが、お考えをお伺いをいたします。 以上で、2回目の質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) 降籏 清議員の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 国道20号の塩尻峠の拡幅改良工事でございますが、スムーズな交通体系の確立とともに、塩嶺病院、和楽荘の静かな環境をつくるというような大事な意味も持っておるわけでございまして、従来にも増して積極的に県・国に働きかけをしていきたい、かように考えております。 また、大学の設置に関しましては、芝浦工業大学から幾らかかるというようなことは岡谷市には話はございません。 また、剪定の枝に関しましてでございますが、諏訪の広域の対応はどうかという御質問でございますが、現在、下諏訪町長がごみ担当理事になっておりまして、検討が進められております。ごみ行政全般が広域化を指向する方向になってきておりまして、広域で考えていくことは意義のあることだ、かように思っております。しかし、剪定枝のリサイクルにつきましては、現在のところ広域化計画の具体的な検討課題にはのっておりません。各市町村ごとの考え方がどうなのかという問題があろうかと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 企画部長。 ◎企画部長(小口晴敬君) 2点目の大学誘致で、湯殿山の見学された方からの感想文の期限を切ってというお話ですが、見学をいただいたのが最終が11月15日でございまして、約1カ月くらいたちますので、そろそろこのくらいが限度かなというふうに思っております。やはり自主的に出していただくのが一番いい方法かなというふうに思いますので、特に期限を切ってというふうに考えておりませんので、よろしくお願いします。 ○議長(今井友吉議員) 教育次長。 ◎教育次長(堀向弘右君) 大きい3番の中のIT講習で、各公会所まできめ細かく講習会ができないかというような御質問でございます。 現在考えているのは、4公民館で20人規模の講習ということで、同時に80人くらいを考えております。また、配線工事とか、講師の手配とか、そういうこともあるものですから、当面この規模でやらせていただいて、受講者の意向等もまた把握してまいりたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。 ◎生活環境部長(中澤進君) 4番目の件でございますが、産廃業者への取り組みはということでございますが、造園業などからも出る剪定枝も大変多く全体を占めるわけでございますので、これらは産廃というよりも、むしろ事業系の一般廃棄物ということでございますので、これら業界が排出者責任を踏まえまして、みずから積極的に取り組んでいただくべき課題かというふうに思っているわけでございますし、また機会をとらえて、剪定枝のリサイクルにつきましても、業界などと意見交換などをしていくというのも一つの方法かと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 建設部長。 ◎建設部長(小口福三郎君) 5点目の東町線の最重要路線として早期に整備をすべきではないかという点でございますけれども、先ほども申しましたように、交通解析の結果を見ながら、整備順位を決めていくわけでございますけれども、その際に十分検討を深めたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 降籏 清議員、3回目の質問を許します。 ◆17番(降籏清議員) 17番 降籏 清でございます。 初めの新年度予算の中で、国道20号についてはこれから積極的に取り組んでいただけるということでありますので、ぜひ岡谷市のイメージダウンにならないような早急な対応をお願いを強く要望をしておきます。 それから、大学誘致の中で、金額については大学の方からは話がないというようなことでありますけれども、報道によりますと、この大学、金額の話はなくても、負担の話についてはいかがですか。岡谷市に全額していただきたいというような話があったではないかということでありますけれども、金額云々でなくて、その負担の点についてお願いをしたいと思います。 それから、IT講習の方でありますが、各区までは拡大できないということで、4公民館で20台で80人規模というようなことでありますけれども、まだ時間があると思いますので、今後検討されて、より多くの市民が受講、習得できますよう強く要望をしておきます。 それから、剪定樹木のリサイクルについてでありますけれども、産廃業者へ、造園業が主ということでありますけれども、これについてはみずからやっていくのが理想ということでありますけれども、今後意見交換をしていただけるということであります。 ちなみに、上松町の赤沢休養林ですか、ここでは中部の森林管理局ですね。また富士見町の業者では、資源を有効活用し、環境保全に向けて出発をしております。今後、事業者への働きかけも積極的にお願いをしたいと思います。 また、広域の働きについても、まだそこまではいかないようでありますけれども、今後十分検討されて、前向きに取り組みをお願いをしたいと思います。 それから、東町線の取り組みでありますが、今後検討していくというような御答弁でありましたけれども、非常に国道 142号と国道20号バイパスですか、あれがあいたときに、一体ここはどうなっておるんだというようなことで市民からも恐らく言われるだろうと思いますので、ぜひ早期の実現をお願いをしたいと思います。 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(今井友吉議員) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林新一郎君) 負担の割合につきましても、岡谷市には話はございません。 ○議長(今井友吉議員) 降籏 清議員の一般質問を終了いたします。 杉村修一議員の質問を許します。               〔3番 杉村修一議員 登壇〕(拍手) ◆3番(杉村修一議員) 3番 杉村修一です。 通告順により質問をさせていただきます。順番も後の方になると質問の中身もなくなり、ほとんど割愛となりますが、そうもいきませんので、質問をさせていただきます。 1番目の新知事に対する市長の考えですが、無党派層に支持された田中知事が就任して1カ月余がたちました。この間いろいろな事件また知事の言葉があり、毎日マスコミ等に報道され、全国でも注目されている長野県となっています。 知事の公約で「県民益を最優先」と言われ、県と市、町、村は対等との考えを示し、県庁に陳情に来る長野もうでは廃止とのことでした。私たちの岡谷市長は、知事と直接会って話す機会を12月1日に会談時間で調整が調って、内容は4年制大学誘致事業や水道用水取水を予定する下諏訪ダム事業など、説明を新聞記者と同行ではせ参じて理解を求める意向のようでしたが、知事の公務の都合で延期され、これは私は岡谷市として今後のことを思ったときに、延期になってとてもよかったなと思っています。これで岡谷市も運が開けてきたと感じています。 知事のことを市長は「信念の強い人」と言われましたが、私は田中知事は頭の切れる人で、今までにない手法で県政を動かそうとしています。知事の言葉の中に、「意見が一致しないことも時にはあるでしょうが、だからこそ同じ友人、県民として、また同じ体温ある人間として、建設的な意見を交わしましょう」と言われています。市長として、これらを踏まえ、じっくり構えて、市民総意の提言として、大学問題や下諏訪ダムについて知事と大いに建設的な議論をしていただきたいと思います。今後の岡谷市に期待が持てるのではないかと思います。ひとつお考えをお伺いしたいと思います。 次に、下諏訪ダムについてですが、先番議員さんの質問の答弁で市長さんの考えがよくわかりましたが、一つだけ聞きたいと思います。用地補償基準単価の調印を済ませ、地権者と具体的な交渉を進め、正式契約を結び、年度内にも工事道路の着工に入る予定であったのではないか。知事の工事の見直しの一言で中止となっていますが、公共事業見直し方針で、今後、県や市町村発注の公共事業の落ち込みが響き、県内の景気に影響が出るのではないでしょうかとの声も聞かれます。また県議会としても、「知事が見直しを表明された公共事業は県議会の議決を経て予算化されており、議会に一言もなく知事が判断するのは好ましくない」と言って、批判の声が続出しています。下諏訪ダムについても同じことが言えるのではないでしょうか。市長としてこれらのことをどう考えているのか、お伺いしたいと思います。 次に、2番目の女性対策課(室)の必要性についてです。 来年度から迎える21世紀の社会は、男女の共同の参画時代と言われている。これがため、女性の地位の一層の向上を図り、能力を発揮し働き続けることができるよう、労働条件や労働環境の整備、職業能力の開発、家庭における男女共同の協力など、幾多の問題が横たわっています。さらに高齢化社会を迎え、介護、看護、保育と女性があらゆる分野で生き生きと参画する領域が拡大し、共働き世代がふえ、女性の社会進出が高まる中で、家庭内に要介護者がいるため、また育児のため、就業を犠牲にしているケースが目立っています。安心して働き子育てもできる社会システムは、長寿対策と並んで構築する必要があるのではないか。これらの女性の社会進出の増加に対応し、女性が働きやすく活動しやすい環境づくりを育成し支援する総合的な女性専門の女性対策課(室)を、大勢来やすい場所に新設すべきではないかと思います。お考えをお伺いいたします。 2つ目として、岡谷市は平成6年度に岡谷市女性行動計画を策定し、策定後に生じたさまざまな動向を踏まえつつ、新しい男女共同参画社会の実現を目指すための行動計画として第2次岡谷市女性プランが策定され、平成12年度を初年度とし、平成16年度までの5年間として推進実行されていますが、計画の推進として、第2次岡谷市女性行動計画策定懇話会、第2次岡谷市女性行動計画策定研究会、岡谷市女性行政推進協議会等を設置し計画の推進をなされていますが、これらの計画推進の実行状況をお伺いしたいと思います。 3つ目の男女共同参画条例についてですが、自治体で相次いで制定され始めていますが、同法は条例制定を義務づけてはいないが、この条例があればこの問題に熱心な自治体としてイメージアップにつながることもあるのではないかと思います。例えば、県下では塩尻市で制定されています。その条例では、あらゆる分野における性別による権利障害、セクシュアルハラスメント(女性に対する暴力を含む)を禁止しているほか、相談窓口を設置すること、市民等の自主的活動を支援すること、基本計画を策定すること、推進体制を整備強化することなどが盛り込まれています。また、新たに専任の課とか係が上田市、諏訪市、小諸市、中野市から誕生していますが、岡谷市として第2次岡谷市女性プランの中で実現に向け取り組んでいただきたいと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。 次に、3番目の新学習指導要領についてですが、2002年度から始まる新学習指導要領で完全学校週5日制が実施され、みずから学びみずから考える力を育成する教育への転換を図り、社会の変化に対応できる力、豊かな心やたくましさを育てる教育として、各学校が創意工夫を生かした特色ある教育活動が展開できるようになり、これまでの教科の枠を越えた学習ができる総合的な学習の時間が新設され、ことし4月から教育課程に位置づけて実践できるようになり、岡谷市も実践している学校もありますが、総合学習は教科書のない時間であり、学校や教師がそれぞれの問題意識を持って、児童生徒とともに授業をつくっていかなければならない。そこで重要になってくることは、どんな力を身につけることを目指すのか、どのような体験を共通に味わい、活動の企画を2時間丸々子供たちに任せ、活動の様子を見守りながら、必要に応じて指導なりアドバイスなりを行い、カリキュラムにおける見通しのもとに、やがて自分たちの力で企画構想を立て実践していく力を育てることを目指して指導をお願いしたいと思います。 総合学習が成功するかどうかは、教師1人1人の創意と熱意をもってこの時間を運営すれば、子供たちの学びを変え、学校のあり方そのものを変えるのではないかと思います。教育委員会としてどのように指導をしていくのか、お伺いをしたいと思います。 次の4番目の高齢者福祉対策についてですが、4月から始まった介護保険制度により、元気な高齢者の対策として、高齢者の本当の幸せは介護保険の世話にはならずいつまでも元気で生き生きとした生活を送ることとし、市が11年度で策定した高齢者保健福祉計画、福祉コミュニティおかや21プランに基づいて計画、市が主体になって進めているのではなく、地域の実情に詳しい住民相互の支え合いを基本として、家に閉じこもりがちな高齢者に健康で生きがいを持って長生きしてもらうことを目的として、健康なお年寄りにも外出や交流の機会を設け、将来的に介護の必要のない高齢者をふやそうと計画し、地域福祉の核となるサポートセンターと位置づけ、ことし3モデル地区、西堀、東堀、湊が、区の公民館または小学校の余裕施設で趣味活動、教養講座、子供たちとの交流などを行っていますが、その生きがいデイサービス事業の実施状況とその評価についてお伺いをしたいと思います。 また、3地区でスタートした生きがいデイサービスが、それぞれの地区で1週間に1度集まって、趣味や健康づくり、教養講座を市の社協の活動援助員が加わり行っていて、ある区では、今までの活動を見て、お年寄りの間で結構話題となって、参加者が増したとも聞いています。子供との交流会も随時積極的に行われ、地域の人とのつながりを深め、お年寄りの指導を受けいろいろなものに取り組んで、世代間交流の輪が広がっており、この事業が引き続き行われていくのか、また実施されていない各区にも呼びかけていくのか、来年度の予定と今後の進め方についてお伺いをしたいと思います。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) この際暫時休憩いたします。               午前11時30分 休憩---------------------------------------               午後1時10分 再開 ○議長(今井友吉議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 杉村修一議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。               〔市長 林 新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 杉村議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番といたしまして、新知事に対する市長の考え方で2ついただいております。 1つは、対応でございますが、現在まで直接お会いしお話をする機会がないため、テレビや新聞を通じて知事のさまざまな御意向を伺っておるわけでございますが、なかなか信念の強い方であるという印象を持っておるわけでございまして、岡谷市のまちづくりの夢をどれだけ御理解いただけるか、期待もいたしておるところでございます。 また、知事のスケジュールがいっぱいで、直接お会いをしてお話しする機会もなかなかとれない状況にありまして、何とか時間をつくっていただきまして、岡谷市の抱えるまちづくりの課題についてお話をさせていただき、一緒に考えていただきたいというのが偽らざる気持ちでございます。知事も中央省庁の訪問につきましては、陳情ではなく提案だと、お願いではあるけれども具体的な中身をもって一緒に考えましょうと、このような姿勢でございまして、今申し上げた私の姿勢と一致する部分もあるわけでございまして、新しい知事さんの深い御理解を期待するものでございます。 いずれにいたしましても、田中知事は、長野県民 220万人の負託を受け、今後の4年間の県政をリードされるわけでありますので、各市町村の事情にも十分考慮をいただくとともに、広く県民の期待にこたえていただきたいと考えております。 次に、下諏訪ダムについてでございますが、知事は大型公共事業は一たんゼロに戻し再検討するとの意向を示しております。下諏訪ダムも見直しの一つに上げられておるわけでございます。先ほども申し上げましたように、知事が多忙のため、まだこの下諏訪ダムの建設予定地の視察が実施されておらず、事業は現在とまっている状態が続いておるわけでございますが、一日も早く現地を視察していただき、地元要望に耳を傾けていただくよう積極的に対応していただくべく、知事との懇談の機会を得るよう働きかけていきたいと考えております。 ○議長(今井友吉議員) 教育次長。               〔教育次長 堀向弘右君 登壇〕 ◎教育次長(堀向弘右君) 2番目に、女性対策課の必要性についての中で3点御質問いただいております。 最初の独立した課の設置の件でございますけれども、現在女性の総合対策等の組織としまして、教育委員会生涯学習課に女性対策担当を置いております。男女共同参画社会の推進に向け積極的にこの担当で取り組んでいるところでございます。御質問の趣旨につきましては、組織の効率的な運営をもとに担当制としているものでありまして、現状では特段支障がないというふうに思っておりますが、また他市の状況等もまた成果を勘案しまして、今後の男女共同参画推進の大きな柱となるかなども含めまして、検討をしてまいりたいと考えております。 それから、2点目の推進計画の実行状況でございますけれども、御承知いただいていますように、第2次女性プランの策定に当たりましては、平成6年に策定いたしました岡谷市女性行動計画を継承しつつ、より時代の変化に対応した内容の計画づくりをいたしました。プラン策定に当たりましては、各種団体から推薦されました委員さんによる懇話会の設置、また庁内の部課長、主幹等で構成されました策定研究会を設置し、それぞれ数回にわたる検討を重ねて策定をしてまいりました。このうち懇話会と研究会につきましては、それぞれ計画策定終了年度の平成12年3月をもちまして、それぞれの設置要綱によりその役目は終了しております。 女性プランの推進につきましては、女性問題に関する施策を総合的に推進するため、庁内組織としまして岡谷市女性行政推進協議会を設置しております。この協議会が中心になりまして学習会等を実施したり、また市民啓発といたしまして、女性プランのダイジェスト版の全戸配布、岡谷女性の集い、さわやか家庭フォーラム、男女共同参画のまちづくり、出張フォーラム、また女団連の各種事業等への参加等を行っております。 いずれにいたしましても、来る21世紀の少子・高齢化社会を支えていくために、男女共同参画社会の必要性がますます高まってまいりますので、より一層の啓発推進に努めてまいりたいと考えております。 それから、3点目の男女共同参画条例の制定についてでございますけれども、男女共同参画社会を形成するためには、女性も男性も1人1人が尊重され、社会のあらゆる分野にともに参画し、それぞれの能力や個性が十分に発揮され、男女が対等な立場で責任も担い合いながら築いていく社会をつくっていかなければなりません。また、男女共同参画社会の促進を図っていくためには、行政はもとより、市民1人1人の意識づくりも大切なものであると思っております。 議員さん先ほどお話がありました県下の17市におきましては、塩尻市が条例を制定しているところであります。岡谷市といたしましても、現段階におきましては、第2次女性プランに基づき、広く市民への理解と意識を深く浸透すべく啓発推進を図っていくことが第一と思っておりますが、この条例制定が男女共同参画推進の柱となるかというふうなこともまた見きわめながら検討をさせていただきたいと思っております。 ○議長(今井友吉議員) 教育長。               〔教育長 北澤和男君 登壇〕 ◎教育長(北澤和男君) 3番の新しい学習指導要領につきまして御答弁をさせていただきたいと思います。 このことにつきましては、議員さんのお話の中にもありましたように、平成14年度から全面実施されることになっておりまして、現在その移行期間として、各学校で精力的に取り組みあるいは研究、研修をしていただいておるところであります。 この新学習指導要領では、学校完全週5日制のもとで、ゆとりの中で特色ある教育を展開し、子供がみずから学び、みずから考える力などの生きる力の育成を基本としまして、授業時間の削減と教育内容の厳選が図られております。その一方では、基礎的、基本的な内容を繰り返し学習しまして、学習内容の確実な定着と、個性を生かす教育の実現、さらには豊かな人間性とたくましい体をはぐくむための教育の実現を目指しておるわけでございます。岡谷市としましても、このことを踏まえまして、各学校で子供に即した実践的な取り組みがなされるよう願っておるところでございます。 また、議員さんが申されました総合的な学習の時間におきましては、みずから子供たちが課題を見つけ、みずから学習し、みずから考え、主体的に判断して、よりよく問題を解決する資質、能力を育てることを願いまして、従来の教科指導の枠では対応し切れなかった教育内容を、枠を越えて総合的に行おうとするものでございます。しかしながら、この総合的学習の時間も年間70時間という限られた時間の中での学習でありますので、何を取り入れるかということにつきましては、各学校で地域やあるいは児童生徒の実態に応じて、横断的、総合的な学習や、児童生徒の興味、関心に基づく学習が可能となるように、工夫した特色ある教育課程の編成が求められるわけでございます。 このように、今回の新学習指導要領では、基礎、基本の定着を図る学習とともに、体験を重視した学習との調和のとれた教育への転換の中で、今申し上げました生きる力の育成を中心に据えた実践の積み上げによりまして、子供たちの人としての自立した成長を願っておるところでございます。 現在、岡谷市の各学校におきましては、新学習指導要領の完全実施に向けまして、どんな活動が子供の成長にとって一番大切か、また子供の学習意欲を高めるために、子供同士の助け合いや教え合いなどの集団活動をどう取り入れるかなどの検討を重ねながら、試行的な実践を積んでいただいておるところでございます。教育委員会といたしましても、そのような各学校の取り組みを力強く支えるべく現在努めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。               〔保健福祉部長 古川清昭君 登壇〕 ◎保健福祉部長(古川清昭君) 4番目にいただきました高齢者福祉対策につきましてお答えを申し上げます。 1点目の生きがいデイサービス事業の実施状況と評価の点でございますが、本年はモデル事業として、西堀区のいきいきデイ西堀を皮切りに3カ所で実施いたしました。実施の状況につきましては、1グループ10人程度を目安といたしまして、西堀区では8グループ、74人、東堀区では2グループ、17人、湊のふれあいプラザでは4グループ、49人で現在行われておりまして、参加された皆さん方からは評判もよく、楽しみにしていただいているという状況でございます。 この事業につきましては、議員さん御指摘いただきますとおり、介護保険の世話にならず、生きがいを持って元気に健康で過ごすことのできるようにと、地域の公会所や保育園、学校等の余裕施設を活用して行うものでございます。この活動の拠点として、各地区に地域サポートセンターの設置を促進しておりますが、この生きがいデイサービス事業も地域サポートセンターへの支援の一つとして、事業の目的に沿った推進が図られているものと受けとめておるところでございます。 2点目の今後の考え方でありますが、福祉コミュニティおかや21プランでもお示しをしてございますが、地域福祉の推進と市民総参加のまちづくりの点から、こうした福祉コミュニティ活動が全地区に広がるよう努める計画でございますが、当面は各区の意向に合わせまして、ことしと同様にモデル事業として、活動補助員を派遣して実施地区の拡大を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 杉村修一議員、2回目の質問を許します。 ◆3番(杉村修一議員) 3番 杉村修一です。 2回目の質問をさせていただきます。 1番の新知事に対する市長の考えですが、市長さんのお考えはよくわかりました。知事は、公共事業の現場を視察し、集会で対話して議論を尽くして、最終的には民主主義の原則に従って判断をすると話しています。岡谷市が今後行っていく公共事業をよく市長さんと話し合っていただき、また下諏訪ダムについては、岡谷市にとって水道用水供給は絶対必要であります。知事に早期に現場視察をしていただきまして、建設に向けて熱意を持って知事と議論をしてもらいたいと思います。これは要望としておきます。 次に、2番目の女性対策課の必要性についてですけれども、別に支障はないと言っていますけれども、女性の立場からいえば、どうしても今までは男性にリードされていまして、なかなか表に出れなんだということで思いますけれども、まず女性が職場に復帰しやすい環境づくりとか、そういうことをしていただきたいと思います。 また、岡谷市は中小企業が多く、自分で問題を解決していくのは大変ではないかと思います。例えば、育児の休業期間の所得保障とか、休業後の職場復帰のための援助、企業内の保育・育児施設の充実、子育て後の再就職・再雇用などの労働環境の整備とか、必要な公的奨励金・助成金の活用など多くの問題があり、これらの問題の相談ができる場所がぜひ必要ではないかと思います。もう一度これをお聞きしたいと思います。 推進計画の実行状況については、内容がよくわかりました。今後、男女共同参画社会づくりに向け、なお一層の推進をお願いしたいと思います。 また、男女共同参画条例については、国でも男女共同参画社会の形成は21世紀の最重要課題として推進されています。岡谷市としても、ただいま申し上げたように、第2次岡谷市女性プランの中で取り上げ議論をしていただきまして、ぜひ条例を制定していただきたいなと思います。これは要望としておきます。 次に、新学習指導要領についてですが、教育長さんの回答で内容がよくわかりましたけれども、岡谷市も総合的な学習に対する関心が高く、東部中学校が文部省の研究開発学校に指定され実践活動をしていますが、教師と生徒が総合学習の時間の使い方をどのように行っているのか、また生徒が実践で得た体験をどのように社会に出て生かしていくのか、その発表の場をぜひつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 また、ある小学校の話で、母親参観日に総合的な学習の時間を当てたところ、思い思いに研究課題に取り組んでいる子供たちの姿を見学した母親たちは、口々に「こんなことをしていて市立中学校受験は大丈夫でしょうか」と言っています。また、次の父親参観日に同じ時間を当ててみたら、父親たちは「こういう勉強をさせてください。社会で一番大事なのは、問題を見つけ、自分でやってみる力です」という感想だったそうですが、学校側と協力して、こういう総合的な学習の参観日を岡谷市として日を設けて、父親や母親に見学していただき、子供たちと一緒に実践したら、なお効果が出るのではないでしょうか。そういうお考えがあるか、お聞きしたいと思います。 4番目の高齢者福祉対策についてですが、生きがいデイサービスの実施状況、評価についてよくわかりました。今後ますます高齢者に喜ばれ、地域と密着したサポートをしていただきたいと思います。 私もいきいきデイ紫宮の様子を見学させていただきましたけれども、皆さんとお茶をいただきいろいろな話をしたのですが、昔からの自分の生きてきた人生の話とか、ためになることがいっぱいありました。また得意の趣味とか、自分が磨いてきた教養等を皆さんと和やかに話をし、また、お互いが手づくりのお茶菓子等を持ち寄り、交換して食べて、お互いの話を聞いて、大きな声で笑って、とても楽しそうな姿を見て、もっともっと1人でも多く仲間になっていただきたいと感じたところです。 来年度の予定と今後の進め方についてもよくわかりました。今後、21区全区が立ち上げたとき、どのぐらいの元気な高齢者がおいでになるか楽しみです。皆さんの趣味や健康づくり、教養講座、また子供たちとの交流等を発表ができる場所をぜひつくっていただきたいと思います。これは要望としておきます。 2回目の質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) 杉村修一議員の再質問に対する答弁を求めます。 教育次長。 ◎教育次長(堀向弘右君) 2回目の質問の中で、女性の相談窓口の一本化というようなお話がありました。現在、女性にかかわりの深い相談業務としましても母子相談、教育相談、家庭児童相談、保育相談とか、また女性総合センターで実施しております女性のための法律相談等、それぞれの部署で対応をしているわけでございますけれども、総合的な相談窓口というようなお話でありますので、また今後、女性団体の皆さん等の意向等もとらえながらまた検討させていただきたいと思っております。 ○議長(今井友吉議員) 教育長。 ◎教育長(北澤和男君) 総合的な学習の時間の取り組みにつきましては、市内の校長会で大変熱心に研究をされ、各学校でもその取り組みの実を上げるべく努力していただいているわけで、また歴史的にも岡谷市ではこの取り組みについては大変成果が上がっている学校も幾つもあるわけでございます。しかし、この取り組みの内容発表の場を拝見なさった御父母の皆さんの中には、これを評価していただく場合もありますし、それから、いやもっとこんなことをしなくて、今申されましたように、ほかの教科の力をつけてほしいというお話もあったという意味の今御発言があったわけでございます。この学習のよさというものが、教科学習ではないよさがあるというようなこと、そしてまたこの総合的学習の時間の趣旨や、それから実際に子供たちが取り組んだ中での手ごたえというようなものを、発表の場を通して、より御父母の皆さんに知っていただき、そしてまた御父母の皆さんからも率直な御意見をちょうだいする中で、この取り組みが成功するようにしていきたい、こんなふうに思っております。 いずれにしましても、学校における教科の時間、それから特別活動の時間、道徳の時間、それからまたこの総合的学習の時間等の取り組みの時間の枠は決まっているわけでございまして、その枠の中で行われているわけでございます。ただ、この総合的な学習の時間は何をやれということが定まっていないので、この点が各学校では、何をどのようにしていったらいいかということが非常に、新しいことを生み出す悩みがあるところでございますので、今の御質問の趣旨を踏まえながら、さらにまた各現場の方にはこの取り組みへの相談に応じていきたい、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 杉村修一議員、3回目の質問を許します。 ◆3番(杉村修一議員) 3番 杉村修一です。 3回目の質問をさせていただきます。 女性対策課の必要性ですが、今次長さんの方からお話を伺いまして、ぜひ設置していただきますよう要望をしておきます。 3番目の総合的な学習の時間の参観日を設けていただきたいとかいろいろ言いましたけれども、私たちの小さいころは、こういうことは日常茶飯事で当たり前のことで、いろいろのことをやって親から教わり、また兄さんから教わり、それをまた私たちが弟に継ぎ、そういうことをやっていたわけですけれども、今の子供たちはいつの間にかそういういろいろの体験とかそういうことができなくなり、これは振り返ってみれば親が一番いけないのではないかなと感じているところですけれども、ぜひこういう発表の場を設けていただいて、いろいろの面から体験とかそういうお話をまた次の時代の生徒や子供たちに言い伝えていって、21世紀に向けて、今、国でも教育改革と言って盛んにいろいろの問題を検討していますけれども、どうか岡谷市もこういう総合的な教育を通して、すばらしい市民になっていただけるようお願いをして、これで私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(今井友吉議員) 杉村修一議員の一般質問を終了いたします。 渡辺太郎議員の質問を許します。               〔18番 渡辺太郎議員 登壇〕(拍手) ◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。最後ですので、よろしくお願いいたします。 それでは、通告順に従って質問をさせていただきます。 1番のバリアフリーについて、1交通バリアフリー法の対応についてでございます。 歩道の段差や傾斜を解消したり、交通機関に乗降する際の障壁をなくすバリアフリー化は、日本は欧州などの先進国に比べて約10年おくれていると言われております。このため、高齢者や障害を持つ方が外出するときの大きな妨げとなっており、事故につながるケースも増えております。また我が国では、岡谷市も同様でありますが、他の先進国に例のないスピードで高齢化が進み、2015年には人口の4分の1が65歳以上になると予想されているだけに、だれもが自由に安心して通行、移動できるまちづくりをとの声が高まっております。 その要望にこたえる形で、ことし5月に成立した交通バリアフリー法、高齢者身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律が先月15日にいよいよ施行されました。同法は、御承知のとおり、移動の利便性や安全性の向上の促進を図るため、具体的には公共交通事業者に対し、1日の利用者数などの一定条件を満たす場合ですが、その駅を新設や大改修する際に、エレベーターやエスカレーター、誘導警告ブロックの敷設、障害者用トイレなどの設置を義務づけております。また、新たに車両を導入する際も、鉄道車両の場合は車いす用のスペースの確保、バスであれば乗降が楽な低床バスの導入の義務化を、既存のものについては努力義務を課しております。そして市町村に対しては、まちづくりの観点から、駅を含めた周辺地域のバリアフリー化を進めるための基本構想の策定が求められ、公安委員会等の関係各機関と協力して、駅などの旅客施設に通じる歩道や駐車場の段差や傾斜の解消、横断歩道に障害者用の信号機設置などに取り組むよう記されております。 この交通バリアフリー法が施行されたことにより、岡谷市として取り組まなければならない該当するところはどこか、具体的に教えていただきたいと思います。 また、数年前に障害者用トイレができたところでありますが、この法律で示される条件に岡谷駅は該当するのかどうか、市として岡谷駅にどのように働きかけをされていかれるのか、お伺いします。 さらには、ノーマライゼーションを基本とした福祉のまちづくりを掲げておられる市長さんとして、この法律の精神をまちづくり全体の中でどのように生かしていかれるのか、県下一「人にやさしい福祉都市」を目指している岡谷市の対応をお伺いしたいと思います。 2のバリアフリーマップについてでございます。 より多くの市民が社会参加しやすいように、公共性の高い民間施設を含めた各公共施設のバリアフリーの状況を示したマップの作成を以前からお願いをしてまいりました。市で独自に真剣な検討や研究をしていただいておりましたが、3月議会の折に市長さんから、県が県下のバリアフリー対応の主要な施設を掲載した「ふれあいガイドマップ」を発行する予定なので、当面それを活用してまいりたいというお話でありました。市長さん、ごらんになりましたでしょうか。私も期待をしてでき上がったものを拝見させていただきましたが、残念ながら中途半端で大変不備が多いという感じがしております。県と県の心障協で作成したようでありますが、内容について市は県へ問い合わせや申し入れはされたのでしょうか。市の対応をお聞きしたいと思います。 また、実用的な内容が正確で充実したきめ細かなマップを、地元や各種ボランティア団体の協力をいただきながら、できれば1冊のものを市で独自に作成することを再度お願いしたいと思います。最低でも県で発行したものを訂正し、できれば内容を追加したものをつくるべきだと思いますが、いかがでしょうか、お考えをお伺いします。 さらに、ことし3月に改訂版を出しまして市民に好評の「福祉ガイドブック」でありますが、後ろの方に公共施設の場所が示されている福祉マップが掲載されております。ちょっとしたことでありますが、このところに折り込み式でも結構ですが、各施設のバリアフリーの状況がわかるマップを追加することでさらに使いやすく親切で内容が充実すると思いますが、お考えをお伺いします。 2番の教育行政についてでございます。 初めに、小中学校の通学区域の弾力化についてお伺いします。 昨日の御答弁では、地域とのかかわりという大変重要な点からお話を伺い、一定の理解はいたしましたが、私からは違う角度からお聞きしたいと思います。就学する学校の選択圏を広げることによって、子供や保護者と学校の間に新たな信頼関係が醸成されるのではないかという点、また、競争原理とまではいかないまでも、教育する側の学校間にも教育面での触発や刺激が生まれ、効果が期待できるという点について、そういうような部分でのお考えや御所見を賜りたいと思いますので、よろしくお願いします。 次に、学級編制がえについてお伺いします。 いわゆる児童生徒の増減による法的措置による学級編制ではなく、教育効果を考えて、校長先生の責任で行われる学級編制であります。市内では平成8年に小井川小で初めて実施をされました。当時は初めてのことで、保護者の間で不安の声も聞かれましたが、その後ほかの学校でも少しずつ実施するところがふえ、回数もふえてきているようでありますが、現状や今後について教えていただきたいと思います。また、実施しての効果や保護者の評価はどうでしょうか。さらに、中学校は就学年数が3年ですが、中学校での実施状況はどのようになっておりますでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 次に、学校長の選任についてお伺いします。 学校教育法施行規則がことし4月に改正され、公立学校長への民間人登用が可能になったことを受けて、全国で初めて都立高校長に2人の民間出身の方が決まったとお聞きをしました。民間で培った運営手腕が期待されているようでありますが、公募制や民間人からの登用で学校長選任の幅を拡大することは、課題もあるでしょうが、それ以上に何か新しいものが生まれるような可能性を感じます。どのように考えておられるか、御所見を賜りたいと思います。 次に、施設の改修、改善について具体的に数点お聞きしたいと思います。 初めに、西中の旧体育館の床であります。1枚1枚の板が反り返っておりまして、運動する場所としては大変危険な感じがいたします。対応をお伺いします。 次に、昨日小松議員さんからも質問のありました国道20号線に面している長地小の音楽教室の防音対策であります。このことは平成7年の6月議会にも質問をさせていただきました。今日までの対応はわかりましたが、今後の具体的な対応についてどのように考えておられるのか、お伺いします。 また、湊小の体育館について、窓が少ないため、採光の研究や検討をしていただいておりますが、その後どのような検討をされておられるのか、お伺いします。それぞれ来年度は改善をしていただけるのか、お聞きしたいと思います。 最後に、PCB使用の蛍光灯についてお伺いします。 東京八王子市の小学校などで耐用年数を過ぎた猛毒のPCB使用の蛍光灯安定器が破損し、付近にいた人がPCBを浴びる事故が相次ぎました。市でも事故が起こらないうちに点検、調査等の早急な対応が必要でありますが、調査はされたのでしょうか、お伺いします。 3番の通学路の安全対策についてでございます。 児童の視点からの通学路の安全点検を、県の計画に基づき平成7年に市内で実施をしていただきました。私たち大人が何げなく歩いている道でも、子供の目の高さや歩幅で歩いてみますと、意外と今まで気づかなかったような危険箇所が見えてくるということで、大変きめ細かな調査でありました。当時、警察関係にお願いしなければ解決できない事項が22件、道路管理関係にお願いしなれば解決できない事項が14件でありました。危険箇所についてはすぐに改善できるものは既に実施をしていただいておりますが、状況によってすぐの対応が難しいものについては、12年度までの5カ年計画で対応、また長期的に対応というふうに分かれておりましたが、その後の対応についてお伺いしたいと思います。 また、それ以外でも地元のPTA等が中心になって実施しました安全点検で指摘されたところもあろうかと思いますが、あわせてお聞かせいただきたいと思います。 さらに、危険箇所が改善されるまでの間、学校はもちろんでありますが、児童、保護者、市民への周知はどうされているのか、教えていただきたいと思います。 次に、ブロック塀の点検について、岡谷市も加入している県のブロック塀等安全対策推進協議会が、ブロック建築技能士会により広い範囲で定期的に実施していただいていると聞いておりますが、市内の危険箇所の把握や対応についてお伺いします。 最後に、子供を守る安心の家が設置されて約2年が経過しました。利用状況や設置場所についての検討結果が出ておりましたら、教えていただきたいと思います。 4番の標識についてでございます。 標識と一口に言いましても、目的によっては大変種類が多く範囲の広いものであります。 初めに、長地地域の新しい住居表示が上程されておりますが、この機会に、長地以外の地域の対応についてお伺いします。昭和37年に住居表示が実施されましたが、各家にある住居番号表示のプレートは経年化でどうしても傷んでまいります。古くなったプレートの交換や家を新築した場合などの対応はどうされているのか、お伺いします。プレートの中には文字に白いシールを張った式のものもたまに見受けられますが、これは3年から5年ぐらいしかもちませんので、できればすべてエンボス加工のものにすることはできないものでしょうか、お伺いします。 また、街角の何丁目かを示す街区表示板については数が非常に少なく中途半端な気がいたします。もう少しふやせないものか、また破損しているものがそのままになっているものが幾つか見受けられますが、管理はどうされているのか、お伺いします。 次に、道路の案内標識の点検についてお伺いします。道路が新しくなり、状況が変わっているにもかかわらず、そのままになっていたり、また以前にも指摘がありましたが、樹木などの陰になりせっかくの標識が見づらくなっているところなども若干見受けられます。見やすく、わかりやすくが基本だと思いますが、標識の市内全点検をお願いしたいと思いますが、お考えをお伺いします。 最後に、通学路の標識について、もう少し数をふやし、市民に認識や注意を呼びかけてはいかがでしょうか、お伺いします。 5番の内職・モニター商法の対応についてでございます。 内職・モニター商法は、内職やモニターの仕事を提供するので収入を得られると説明し、その仕事に必要だからとパソコンや着物などの高額な物品を売りつける商法です。ところが実際は全く仕事がなかったり、途中で仕事やモニター料の支払いがなくなるため、多額の借金だけが残ってしまい、解約を希望しても商品の買い取りや高額な解約料を支払わざるを得ない状況に追い込まれる例が多く、トラブルが全国的にふえております。国民生活センターや全国の消費者生活センターに寄せられた相談・苦情件数は昨年度で1万 7,000件以上に上り、この5年間で5倍以上にふえております。市内の状況はどうでしょうか、お伺いします。 今までは、内職やモニターという仕事を前提とした商品購入は事業者と事業者による商取引とみなされるため、事業者と消費者による取引を規制対象としている訪問販売法や割賦販売法では対応できないという事情がありましたが、トラブルの急増に対応するため、先月、特定商取引法として法改正され、来年6月から施行されることになったとお聞きをしました。トラブルをなくすには、消費者自身の注意や自覚を促すことが一番でありますが、そのためには消費者教育が何よりも大切であります。行政報告書等を見ますと、消費者相談には大変御努力いただいておりますが、なお一層の積極的な取り組みをお願いしたいと思います。法改正等を含めて、どんな方法でPRをしていただけるのか、お伺いします。 最後、6番、行政評価制度についてでございます。 昨年12月議会以来、今回で4度目の質問であります。自治省の地方公共団体における行政評価についての研究会の報告書では、行政評価を、政策、施策及び事務事業において、成果指標等を用いて有効性または効率性を評価するものと位置づけ、行政の現状を認識し、行政課題を発見するためのツールと定義しております。これが恐らく基本になるのだろうと思いますが、私が申し上げるまでもなく、行政に関する評価には多種多様なものがあり、これまでも御答弁がありましたように、一義的に定義することは大変難しいわけであります。 岡谷市でも、先進地の研究や自治省の研究結果を踏まえながら、市に合った導入に向けて検討をしていただいておりましたが、来年度より実施を試みていきたいということで、大変うれしく思っております。これまでの答弁を踏まえまして、若干質問をさせていただきたいと思います。 初めに、本格的には数年かかるとのことでありましたが、例えば、当面重点政策や特定事業に絞っての展開というようなことは具体的に考えておられるのか、お伺いしたいと思います。 次に、先ほども若干先番の議員さんのところで触れておられましたが、試行的に実施するとしましても、幾つかの課題があろうかと思います。例えば、先進地の例を見ますと、行政評価を実施するに、何よりも職員の皆様の意識改革に時間がかかった、大きなかぎになったとお聞きしますが、今後どのように進めていかれるのか、さらには議会と行政評価との関係、また正確なコストの把握ができるのか、予算にどう反映できるのか等の課題について、今日までいろいろな角度から検討されてこられたと思いますので、お聞かせいただければと思います。 最後に、来年度の予算編成が始まっていると思いますが、財政も厳しい状況であります。効果のある事業を実施し、予算を適正に立てていくには、今から行政評価委員会を立ち上げての積極的な取り組みが必要ではないかと思いますが、お考えをお伺いします。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) 渡辺太郎議員の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。               〔市長 林 新一郎君 登壇〕 ◎市長(林新一郎君) 渡辺議員さんの御質問にお答えをいたします。 1番のバリアフリーについてでございますが、交通バリアフリー法の趣旨といたしましては、高齢者、身体障害者等が公共交通機関を利用して移動する際の利便性、安全性を向上するため、鉄道駅等の施設及び車両について事業者がバリアフリー化を推進し、鉄道駅周辺の一定の地区において、市町村が作成する基本構想に基づき、施設、周辺道路、駅前広場等のバリアフリー化を一体的、重点的に推進しようというものであります。取り組みが必要となる施設といたしましては、重点整備地区に該当するものといたしまして、鉄道駅の1日の利用者が 5,000人以上であることとされており、岡谷駅が該当になります。 県下一の福祉都市を目指す中で、岡谷市として法の精神をどのように生かしていくかについてでありますが、重点整備地区といたしましては、高齢者、障害者等の皆さんが通常徒歩で移動が行われると思われる地区を想定しております。移動先の施設といたしましては、公民館、図書館、岡谷病院、市役所、イルフ童画館等が考えられます。当市において公共施設等へのアクセス道路につきましては整備済みとなっておりまして、課題となる歩道のバリア解消について今後検討してまいりたいと考えております。 また、せっかくの歩道が放置自転車により幅員が狭くなっては新たなバリアの発生となりますので、平成11年4月1日に施行の岡谷市自転車等の放置防止に関する条例によりエリア内の放置自転車が排除され、施行後は快適な環境が保たれております。 交通バリアフリー法の対応でございますが、交通バリアフリー法の対応の中の3番目の岡谷駅への働きかけの点でありますが、議員さん御承知のとおり、交通バリアフリー法によりますと、既存の駅については、「移動円滑化基準に適合させるために必要な措置を講ずるよう努めなければならない」という努力規定になっております。この移動円滑化基準について、具体的には傾斜路またはエレベーター、視覚障害者誘導用ブロック、障害者用トイレ等の設置が示されております。岡谷駅につきましては、既に設置済みのものもあるとお伺いをいたしておりますが、今後において、なおこの法律に基づいてバリアフリーに配意していただくようお話し申し上げてまいりたいと考えております。 なお、この法律は公共交通事業者が対象となりますので、岡谷駅ばかりではなく、諏訪バス等にも配意いただくようお話ししたいと考えております。 「ふれあいガイドマップ」の点でありますが、御承知のとおり、ことしの4月に県から「ふれあいガイドマップ」が発行されました。このマップには不特定の多くの方々が利用されている施設を中心に掲載したとのことでありました。また、この「ふれあいガイドマップ」の作成に当たりまして、調査、編集に十分に注意を払ったつもりでありますが、不都合な点については、今後各方面からの御意見を賜る中で、なお改善を図ってまいりたいとのことでありまして、市といたしましても、一層連絡を密にしていきたいと考えております。なお、「ふれあいガイドマップ」は、市のホームページにも組み込んでまいりたいと考えております。 また、岡谷市でバリアフリーマップの制作ができないかとのお話でありますが、県で発行されたばかりでありますので、現在のところ、そちらを利用していただきたいと考えておりまして、市での作成は今後の課題であるとかように認識をいたしております。なお、ホームページにはできるだけ多くの施設が表示できるよう、今後配意してまいりたいと考えております。 「福祉ガイドブック」にこのバリアフリーマップをつける点でありますが、「福祉ガイドブック」は改訂版を発刊したばかりのため、次回発行時に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(今井友吉議員) 教育長。               〔教育長 北澤和男君 登壇〕 ◎教育長(北澤和男君) 2番の教育行政につきまして、4点御質問をいただいております中の1点から3点目まで私から御答弁させていただきます。 岡谷市における通学区域の指定の経緯と現状につきましては、昨日先番議員さんに申し上げたとおりでありますし、また文部省の通学区域の弾力的運用の方向は私どもも承知しているところでございます。そしてまた岡谷市では一定の基準を設けまして、子供の実情に応じた教育的配慮から指定校変更も行ってきていることは、昨日も申し上げたとおりでございます。しかしながら、全市的に全小中学校にわたる就学校の選択権を拡大するということ、そして学校間の競争原理による教育効果を期待するという考え方は、当市の現状からしまして、当市にはなじめないものというふうに考えております。 また、信頼関係の醸成につきましては、就学校選択権拡大に限らず、すべての教育活動の中で大事に考えていくべきものというふうに受けとめております。したがいまして、現状の中では、通学区の弾力的運用の中で、先番議員さんに申し上げましたように、よりよい教育環境を求める見地から、より実情に合ったものにすべく今後も努めてまいりたいと考えております。 2点目の学級編制がえについて申し上げます。 岡谷市では、小井川小学校で平成8年度から、3年になるときと5年生になるときの進級の際に学級編制がえを開始しました。その後、小学校では平成9年度から1校、平成10年度から1校、平成11年度からは2校において、いずれもこれらは4年生になるときに学級編制がえを行っております。この学級編制がえによりまして、学級の枠を越えた学年内での子供たちの仲間意識が生まれたり、あるいは教科、行事、総合的学習等を学年が一体となって推進することができるようになっておりますし、また児童が伸び伸びとした人間関係の広がりと深まりが感じられている面もございます。さまざまな個人差を考慮して学級編制がえをやっていただいていることから、学級差も少なく授業も充実するその基盤になっているのではないかなというふうに思っております。 また、職員の方々におきましても、学年を担当する職員が全員で学年の児童を育てていくという機運が今まで以上に増しまして、指導面でも共通理解の上に行うことができるという望ましい傾向も見られているわけでございます。 さらにまた、保護者の方々の評価としましては、固定的な集団ができづらくて、協調性を育てることができるなどの肯定的な意見もいただいておりまして、また親も子供も先生もともどもに成長するという意識が生まれ、学級運営や学年運営を支える立場からかかわってくださっていることを大変うれしく思っております。 次に、中学校について申し上げます。 今年度から2校で2学年になるときの学級編制がえを実施しておりまして、もう1校につきましても来年度から実施するという方向で今検討されているというふうに聞いております。1学年のときの学級編制に当たりましても、学力とか友人関係、体力面等々大変細かな事項につきまして、均衡のとれたものになるように努力しているところでありますけれども、実際に今度1年間過ごしてみますと、改善した方がよいと思われるような、そういう学級間の違いとか、あるいは人間関係に関する配慮をした方がいいという面から、学級編制がえを行ってさまざまな問題の解消を図るということによって、さらに新しい人間関係を幅広く構築していく力が養われているように思っております。 生徒の感想から見ますと、新しい学級になることの不安、これを持つことがありますけれども、むしろ新たな友人づくり、学級づくりに期待を寄せるという生徒もおりまして、かえってこのことによって前向きに取り組む姿も見られております。保護者の方々からは、そのような生徒の姿を大変好意的に受けとめていただきまして、むしろ支援をしてくださっているという、そしてまた今後もぜひ続けてほしいというような意見もちょうだいしているわけでございます。 しかし、この学級編制がえにつきましては、非常に慎重に各学校でも行っていただかねばならないことでございまして、子供たちや父母の方々に不安を与えるようなことのないように、そういう中での教育効果を上げるべく、また人間関係をよりよく広げるためにこれを行っているわけでございまして、その趣旨を私ども教育委員会としましても受けとめまして、低学年のときから合同の授業をふやしたり、あるいは保護者の方々に対する説明を細かくするなどして、学級編制がえに備えていただくよう、今後もさらに前向きに進めていただきたいというふうに考えているところでございます。 3点目の校長選任について申し上げます。 まず初めに申し上げたいことは、校長を初め県費負担職員の身分につきましては、その学校を設置する市町村の職員にあることは言うまでもありませんけれども、地方教育行政法第37条によりまして、その任命権は県教育委員会に属するものとされていますことを御理解いただきたいと思います。また、校長を含む県費負担教職員の任免、その他の進退につきましては、同法の第38条によりまして、県教育委員会は、市の教育長の助言に基づく市教育委員会の内申をもって行うこととされているわけでございます。 校長の選任について幅を拡大してはどうかという御趣旨の御質問でございますけれども、学校運営の責任を担う校長は、教育に関する理念や見識を有し、地域や学校の状況や課題を的確に把握しながら、リーダーシップを発揮するとともに、関係する機関との連携とかあるいは折衝を適切に行い、しかも組織的、機能的な学校運営を行うことができる、そういう資質を持った人材の確保が重要であるというふうに考えております。 こうした認識に基づきまして、中央教育審議会の答申を受けて、文部省では、学校教育法の施行規則の一部改正を行いまして、校長の資格として、教諭の専修免許状または一種免許状を有し5年以上教育の職にある者、これに加えまして、学校運営上特に必要がある場合には、有資格者と同等の資格があるものと認められる者を、さらにまた免許状を持たない場合でも、教育に関する職に10年以上あったことをもって校長の資格を与えることとされまして、任用資格が見直されたものであります。 しかしながら、御質問にある学校長の公募制や民間人からの登用につきましては、その選任は、前段で申し上げましたように、県費負担教職員でありますので、そういう面からの法律の範囲内で行われるものでありますし、また、その職務の重要性や専門性から、市町村における小中学校の校長に適任する人材の確保という面から難しい面もあろうかと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(今井友吉議員) 教育次長。               〔教育次長 堀向弘右君 登壇〕 ◎教育次長(堀向弘右君) 教育行政の中で、4番目に施設の改修、改善について4点御質問いただいております。 学校施設につきましては、授業に支障がなく、児童生徒が健康で安全に学習できる環境づくりというようなことを第一に考えているわけでございます。 御指摘いただいております西部中学校の第一体育館の関係でございますけれども、現在第一体育館、第二体育館を球技とかそういう形で種目によって使い分けているというような状況でありますけれども、今後また年次計画の中で改修をしていかなければいけない問題だというふうに思っております。 長地小学校につきましても、今議会でまた小松議員さん、渡辺議員さん、お二人から御指摘をいただいておりますので、また教育委員会といたしましても、夏場窓をあけたときの状況等また実態を把握したいと思っております。 それから、湊小学校の体育館の採光でございますけれども、あの場所は埋立地というようなことで地盤が軟弱な場所であったわけです。こんなことから、設計の段階から壁が建物の支持壁としての役割をしているというようなことで、大変窓も小さく暗い印象のある建物になっているわけです。以前から御指摘があったわけでございますけれども、照明の関係につきましては、体育館ということでありますので、体育館の照明設備につきましては、水銀灯の出力を上げる等改善を図ってきております。 それから、PCB含有の蛍光灯の件でございますけれども、特に昭和40年代に改築しました一部の学校では古い形式のものも残っております。現在、小中学校の該当すると思われるものにつきましては調査を実施しておりますので、この結果により、また改善の必要なものについては早期に対応してまいりたいと考えております。 それから、3番目の通学路の安全対策の中で、教育委員会の関係の部分2点、御答弁申し上げます。 通学路のPTA、学校で独自に調査を行ったその後の対応ということでございますけれども、学校の通学路の安全点検につきましては、毎年学校職員、PTA役員とで学区内危険箇所パトロールを事前に実施してまとめた学区内危険箇所一覧により、年度初めとか夏休みの前などに、警察、安全協会役員の協力を得て、実地で危険箇所を見回り、改善の具体策を検討し、必要に応じて関係機関へ改善等をお願いしてきているものであります。改善されました内容としましては、横断歩道とか防護さくの設置、時間規制、違法駐車車両の指導、交通指導員の配置等、危険箇所の改善が順次されてきております。また注意を要する箇所につきましても、機会をとらえまして、職員、PTAによる街頭指導、それから学級活動、生徒指導だより等で児童生徒への指導を行っておりますし、保護者には地区懇談会とか学級懇談会、家庭通知等で周知、協力をいただいております。今後とも児童生徒の登下校時の安全確保には意を配してまいりたいと考えております。 それから、安心の家の関係でございますけれども、子供を守る安心の家につきましては、平成10年10月に設置され2年以上が経過しているわけでございますが、この間、市内全体では昨年1件、ことし2件の利用があったわけであります。内容としましては、下校途中の女子児童、女子生徒が不安を感じる男性が近づいてきたというようなことで避難利用したものでありまして、特に事件性等はなかったわけでございますけれども、未然防止というようなことで効果があったというふうに思っております。 なお、学校では、集団登下校とか複数登下校による事故防止の指導も行っております。 設置場所や設置軒数でありますが、毎年、関係機関と連携をとりながら設置場所の追加等の見直しを行い、より安全が確保できるように努めております。昨年度、安心の家の表示板 110枚、今年度旗を 365本購入いたしまして、取りかえ等も行ってきております。 子供にとりましてこの安心の家ができるだけ利用されないことが望ましいわけでございますけれども、地域の皆さん方から児童生徒を温かく見守っていただき感謝しており、引き続き登下校を含めて子供たちの様子や問題と思われる行動等について御意見等もお聞きしながら、今後の指導に役立ててまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(今井友吉議員) 建設部長。               〔建設部長 小口福三郎君 登壇〕 ◎建設部長(小口福三郎君) 3点目の通学路の安全対策、安全点検につきましては、平成7年に実地調査をいたしました。その結果、公安委員会関係への要望事項22件のうち横断歩道2件、これは神明小学校、岡谷小学校の設置ができております。また時間規制1件、これは川岸小学校でございますが、これらを実施をしていただきましたが、そのほかにつきましては、現在岡谷警察署によりまして対応を検討中とのことでございますので、よろしくお願いします。 それから、次に県道関係が6件ございまして、このうち下諏訪辰野線の川岸方面の防護さく3件が施工済みでございます。なお、県といたしましては、現在行われている下諏訪辰野線の拡幅工事にあわせ、順次歩道の整備をしていくとのことでございます。また岡谷茅野線につきましては、湊の湖畔公園から岡谷側は施工済みでございまして、残りの諏訪市方面へ向けましては現在引き続き工事中でございますので、それにあわせて歩道設置1件の整備をしていく予定でございます。 それから、岡谷市関係8件のうちで改善をいたしましたのは、交差点改良1件、これは神明小学校でございます。それから歩道等設置2件、これも神明小学校と長地小学校、それから標識等の整備1件、これは長地小学校でございます。この計4件でございます。その他の警戒標識は改善の必要なものから逐次整備をしてございますので、よろしくお願いいたします。 それから、ブロック塀の安全対策についてでございますが、これは昭和53年に長野県が長野県ブロック建築技能士会等と連携をいたしまして、長野県ブロック塀等安全対策推進会議が発足し、岡谷市は平成元年にこれに参加いたしました。ブロック塀等につきましては、過去の地震等において被害が発生しており、とうとい人命が失われております。これらを受け、当推進会議は年2回、全県を対象に日程を調整し、各市町村の重点地区を決めて巡回指導を実施をしております。本年も6月3日に通学路を含め、加茂町、銀座、長地中屋地区を重点に巡回指導を実施をいたしました。その中で危険と思われる5件の塀につきまして、地方事務所から文書で改善指示を出していただいてございます。 それから、4点目の標識の中の実態に合ったものに改善する必要があるではないかについてお答えをいたします。まず本市の都市サインについてでございますが、車や電車で市内へ訪れた方々に、市の公共施設等著名地点への誘導を行うサインでございます。警戒標識、規制標識、指示標識と同等の案内標識に分類される道路標識でございまして、平成元年に全面的に見直しを行いました。都市サインが街路樹等の陰になり見にくいことのないよう注意を払い、支障となる枝等の伐採、枝払いはその都度必要に応じて行っているところでございます。また、実態に合わない看板等についての御指摘につきましては、適切なものとなるよう対応してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(今井友吉議員) 総務部長。               〔総務部長 堀内 明君 登壇〕 ◎総務部長(堀内明君) 4番の標識についての中で、住居表示板関係について3点いただいておりますので、お答え申し上げます。 1つ目の古くなって傷んだプレートについてでありますけれども、古くなって傷んだもの、また家の改築等でなくなってしまった場合につきましては、お申し出いただければ市民課において無料で交付しておりますので、お申し出をいただきたいと思います。 2つ目のエンボス加工の件でございますけれども、住居表示を実施したところの表示板については、エンボス加工のものを使用しております。その後改築等でなくなったり、また新たに住所を設定した場合においてのみ、町名部分がエンボス加工になっている表示板に街区番号と住居番号の部分をシールを張って対応しているのが現状であります。改築等でなくなったり新たに住所を設定した場合において用いる表示板についても、すべてをエンボス加工でというお話でありますが、どんな番号が必要になるかもわかりませんし、その都度エンボス加工にするとなれば作成に時間もかかり、申請の際にお渡しできないことから、番号のところはシールを張ってその場でお渡しできるようにしておりますので、御理解をお願いいたします。 3つ目の街区表示板の維持管理についてであります。維持管理につきましては、住居表示整備事業の中で実施業務と並んで大切な業務だと考えております。昭和37年に住居表示が実施されて以来相当の年数が経過しておりますので、今後も実態を見ながら必要な整備また維持管理をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。 以上であります。 ○議長(今井友吉議員) 生活環境部長。               〔生活環境部長 中澤 進君 登壇〕 ◎生活環境部長(中澤進君) 4番の標識についての中で、通学路に対する標識について御答弁申し上げます。 道路標識には、ただいまお話のように、案内標識のほかに規制標識と警戒標識がございます。そのうち規制標識につきましては、特定の通行方法を制限するものでございますので、これは公安委員会の方で設置をしております。また警戒標識の方は、道路上の危険箇所とか注意状況を踏まえ歩行者や通行車両に注意を促すものでございますので、道路管理者が設置しているものでございます。 御質問の通学路に対する標識の主なものは警戒標識で、市が、学校、保育園の周辺に、歩行者の安全を守るため、車両等の徐行を促す目的で設置をしております。現状では、狭隘な道路事情や住宅の過密化等により設置する場所も制限されておりまして、十分な設置ができない状況ではございますが、平成11年、12年度におきまして、不要になった標識や老朽化した標識も撤去しておりますので、さらに全体的な見直しを行い、警察署とも協議しながら設置に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、次の5番にいただきました内職・モニター商法の対応について御答弁申し上げます。 今の厳しい世相の中、悪質商法の被害が全国的にも多くなっている状況にあります。岡谷市におきましても、御指摘の内職・モニター商法を含め、電話勧誘による講座、士商法など被害に遭うケースが非常に多く、また御高齢の方が訪問販売やSF商法、俗に「催眠商法」とも言われておりますが、そういう被害に遭うケースも非常に多く見受けられる状況でございます。 市といたしましては、実際に被害に遭われてしまった方からの相談を受けた場合には、詳しく内容をお聞きし、クーリングオフの手続を指導するなど、個々に対処しておるところでございます。また、問い合わせに対しましては、上部団体である松本消費者生活センターに紹会するなど、早期対応に努め、実被害に遭わないよう助言をしているところでございます。未然防止を図るため、啓発としては、各地区の高齢者クラブ、社会福祉協議会、公民館の婦人学級、消費者の会、高等学校等に出向き説明会等を実施しているところでございます。また新聞や広報おかやに掲載をし、広報車による注意、啓発活動を実施するとともに、チラシを配布するなど、トラブルの未然防止と被害の拡大を防ぐため、啓発活動に意を注いでいるところでございます。 また、来年4月には消費者契約法が施行されますが、これは企業側の一方的に有利な契約条件があった場合には無効とするというような内容でございまして、消費者を不当な契約や悪質な業者から守るということでありまして、御指摘の件につきましては、広報おかや等を通じましてさらにPR等に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(今井友吉議員) 企画部長。               〔企画部長 小口晴敬君 登壇〕 ◎企画部長(小口晴敬君) 6点目にいただきました行政評価制度についてお答えを申し上げたいと思います。 当面重点施策特定事案についてやっていく考え方はないかというお話でございますけれども、先番の議員さんにお答えを申し上げましたとおり、来年度から施行していきたいということですので、どんな事業にしていくかというのも今後絞っていきたいと思っておりますが、できれば1部門の中でできればいいかなというふうに考えも持っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 それから、課題の中での職員の意識改革のお話でございますけれども、これも先番の議員さんにもお答えをしてございますけれども、このシステムを構築する中で、何回か職員研修を行っていくという考え方を持っております。その中での職員の意識改革をぜひやってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 また、コストの把握でございますけれども、この評価システムの構築の中の重要な部分であるというふうに考えておりますので、計算方法等を確立をしてまいりたいというふうに思っております。 また、議会との関係というお話でございますけれども、この行政評価がどのように利用できるのか、また一緒にお考えをいただければ大変ありがたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 あと、予算にどういうふうに結びつけるかということですが、この行政評価制度は、行政の現状を認識をしまして、行政課題を発見するツールであるというふうに考えておりまして、この結果を踏まえて、企画立案されたものに対しましては当然予算に反映されてくるべきものだというふうに考えております。来年度予算からというお話でございますけれども、現状まだ行政評価制度のシステムを含めましてそこまで手をつけておりませんので、来年度予算からということにはならないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 渡辺太郎議員、2回目の質問を許します。 ◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。 2回目の質問をさせていただきます。 それぞれ御答弁をいただきました。最初の交通バリアフリー法の対応についてでございますが、岡谷駅が該当するということで、了解いたしました。 もう少し岡谷駅を中心としたバリアフリーの考え方といいますか、構想といいますか、そういう具体的なものはないんでしょうか。もしあればお聞きしたいと思いますし、今のままでいいというようなお話でもないと思いますので、もう少しその辺お聞かせいただきたいと思います。 それと、この法律が策定されました経過をお聞きしますと、当初運輸省は、JRや私鉄の駅は民間施設なので、官である国が口出しするのはどうかというようなかなり消極的であったようであります。しかし、この法律が成立して施行されたということは時代の流れなのでしょうか、大変うれしいというふうに思っております。 岡谷駅は、御承知のとおり、向こう側のホームに行きますのに階段式の地下道になっておりますので、高齢者や障害を持っている方から不便を感じるということで、エレベーターなどの設置を要望する声もありまして、以前にも担当の職員の方から働きかけをお願いしていただいたことがあります。法律が施行されたことでもありますので、設置努力義務がありますので、さらに岡谷駅に努力していただけるように、いろいろな機会を通じて積極的な働きかけをお願いしたいと思います。 それと、公共交通機関やその周辺のバリアフリー化は、高齢者や障害を持つ方が社会参加しやすいまちづくりの第一歩だと思いますし、それはもちろんすべての人にとっても快適で安全な社会でもあります。この交通バリアフリー法の施行を契機に、岡谷市におきましても今後さらにバリアフリーのまちづくりが、道路はもちろんでありますが、市営住宅とか医療機関、教育施設などの公共施設全般に、公共交通機関以外の分野にも大きく広がっていくことを期待していきたいと思います。 それと、バリアフリーマップについてでございます。 県の方に申し出をしていただきまして、改善を図ってまいりたいということで御答弁をいただきましたが、いつごろになるか、その辺確認されておりましたらお聞きしたいと思いますし、いつごろまでに改善をしていただきたいというような申し入れをされているのか、お聞きしたいと思います。といいますのは、県のマップを見ますと、全県を網羅した1冊のかなり分厚い内容の非常に広い範囲に及んでおりますので、改訂版を出したり改善するといってもなかなかすぐにできるものではないというような感じがしております。ですから、これは5年先とか何年先となると、その間全然そういうものがないわけでありますので、その辺ちょっとお聞きしたいと思います。 ホームページを利用してそういう情報も流していきたいということでありますが、私は毎日インターネットでもっていろいろなホームページを見たりしてやっておりますけれども、バリアフリーの状況を見たいとおっしゃるような高齢者の方はまだまだ自分でインターネットを開いて見るというところまでいかない方が多いと思いますので、ホームページ上で載せればいいというまだその段階にまでいっていないと思いますので、アナログ的なこういう地図もぜひ必要だと思いますので、市でもつくっていただけるようにお願いしたいと思います。 以前にも三重県の四日市市の取り組みを紹介させていただいたことがありますけれども、ここでは民間の建物の中には、調査をしまして、バリアフリーということを知らなかったと、そして実際に調査を通じて必要性を感じて、早速新たに整備に取り組んだところも少なくなかったというようなお話も聞いております。ですから、市でも実際の調査を岡谷市がしまして、率先して地元や福祉関係を初めとする各種ボランティア団体の方々と進めれば、その活動自体が市民に対しての大きなバリアフリーの啓発活動にもなると思いますので、ぜひ市でつくることも検討していただきたいと思いますし、1回つくればいいということはなくて、回数を重ねることで、バリアフリーの進展とともに、それが岡谷市のバリアフリー化の貴重な記録にもなると思いますので、市での取り組みについてももう一度お考えをお聞きしたいと思います。 それと、教育行政につきましては、いろいろと教育長先生から御答弁いただきました。 学校長の選任につきましては、民間企業で発揮してきた柔軟な発想力や経営手腕を学校運営に生かすことで学校の活性化が図られるとか、社会の変化に柔軟に対応して弾力的で特色ある教育の実践が期待できるなどが挙げられておりまして、私も大変関心がありますので、これからも注目していきたいと思いますし、県の対応や検討にも注意を払っていきたいなというふうに思っております。 文部省の学校基本調査速報によりますと、年間30日以上欠席した不登校の小中学生が昨年度13万 208人に達したということで、過去最高となったという発表がございました。保健室登校や民間のフリースクールへの通学を出席として扱っている、そうした児童生徒も含めますと、不登校の子供の数は数倍に膨れ上がるとも言われております。急激な少子化の進行で小中学生が減少している中にもかかわらず、不登校児の数がふえ続けているのは余りにも深刻であります。十数年前までは不登校の子供は特別な存在と見られておりましたが、今では逆に、全国で13万人もの子供たちからノーと突きつけられている学校教育のあり方が根本から問われております。岡谷市におきましても、教育改革の推進につきましては、いろいろなやり方とか角度があるかと思いますが、さらによろしく取り組んでいただけるようにお願いしたいと思います。 通学路の安全対策につきましてであります。 安全対策についてはいろいろと御努力をいただいていると思います。1つお聞きしたいのは、12年度までの5カ年計画でやるというふうに示されているものもあるかと思いますが、その辺は全部済んだんでしょうか、お聞きしたいと思います。 それと、下諏訪辰野線沿いにつきましては、県道拡幅にあわせて順次行っていきたいということでありますが、地元のPTAが自分たちで実施しました安全点検の結果を以前いただいたことがあります。そこは下諏訪辰野線沿いの駒沢の清水屋酒店さんとバス停の間の約50mぐらいのところなんですが、実際にはバス停と川の間約30mぐらい、そこが大型車が通行するので非常に危険だという指摘が地元のPTAからありまして、それは文書で回っているというふうに思います。この間実際に見に行きましたら、道路の端がアスファルトが丸く盛り上がっていまして、多分水はけのために誘導的にやっていらっしゃると思うんですが、それがちょうど白線とガードレールの間の真ん中辺にできているんですよね。ですから歩くのに非常に困難といいますか、邪魔になっていまして、もう少しそういう配慮を、通学路の安全点検でもってそういうところが危険だというふうに指摘されているにもかかわらず、そんなようなところがありますので、(「リーン」予鈴)ぜひ県とも連携をとっていただいて、さらに危険箇所の改善に努めていただきたいと思います。横の連携とか県との連携についてもう一度お聞きしたいと思います。 時間もありませんので、標識につきましては、案内標識の点検については、毎日見なれていると思いますので、初めてという目でぜひ点検をお願いしたいと思います。 それと、内職・モニター商法の対応につきましては、市で把握されているものは相談されないとわかりませんので、氷山の一角だと思いますので、実際はもっと多いのかなというふうに思いますので、今後もアンテナを高くしていただいて、状況把握に努めていただきたいと思います。 また、消費者と市民へのPRにつきましては、一昨日からお話が出ていますように、インターネット等の普及で不特定多数の人の介入ができやすくなったり、個人ビジネス指向の高まりとか、企業の外部への発注の増加とか、在宅での仕事の拡大とか、いろいろな社会状況の変化があります。まして岡谷市は、私の周りを見ましても比較的内職をやっている方が多い町のような気がいたしますので、さらになお一層の取り組みをお願いしたいと思います。 それと、行政評価制度につきましては、新しい制度ですので、さまざまな課題も当然あるかと思います。自治体の置かれている状況は千差万別でもありますし、行政評価制度の範囲や中身も多岐にわたっていると思います。今後も実施しながらさらに御検討をお願いしたいと思います。 1つ、これは将来的なことになりますけれども、行政評価の範囲についてでありますが、庁内にとどまらずに、例えば両病院とか、公社とか、スケートの森などのそういうところにも行政評価が導入できるようなものは考えられないものかどうか、その辺お聞きしたいと思います。 以上で、2回目の質問を終わります。 ○議長(今井友吉議員) 渡辺太郎議員の再質問に対する答弁を求めます。 建設部長。 ◎建設部長(小口福三郎君) 再質問の1点目のバリアフリーにつきまして、駅中心としての構想が具体的にあるかということでございますけれども、御指摘のような具体的な構想を現時点では持っているものではございませんので、よろしくお願いいたします。 それから、安全対策の中で、12年度までの5カ年計画が予定どおり進行しているかという点でございますけれども、大変恐縮でございますけれども、今手持ちに詳細な資料がございませんので、計画どおり進めているのかどうか明確なお答えができなくて申しわけございませんけれども、ただいま御指摘の点を含めて検討、協議を直ちにしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(古川清昭君) バリアフリーマップの改善の時期という再質問でございますが、県とも話をしておるんですけれども、具体的な時期は今のところ不明確なところとなっておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、市独自でつくることについての考え方ですが、先ほど市長の方から検討課題ということでございますが、議員さんの方からホームページは余り見ないという御指摘いただいたところなんですけれども、確かに普及も低いわけでございますが、実は最近、岡谷市身体障害者福祉協会の方からホームページを開設して市のホームページの充実をという要望もいただいておるところでございます。こういう中では、このバリアフリーマップにつきましてはホームページの中では充実していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井友吉議員) 企画部長。 ◎企画部長(小口晴敬君) 6番の行政評価について再度御質問をいただきました。将来的にどの範囲までというお話ですが、将来的には、市の組織についてはすべてを対象にしていきたいというふうに考えておりますが、市と別組織、法人等については、ここでお話しするという、私の方からどこまでというお話を申し上げる段階ではないというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(今井友吉議員) 一通り答弁が済んだようです。 渡辺太郎議員、3回目の質問を許します。 ◆18番(渡辺太郎議員) 18番 渡辺太郎です。 時間もありませんので、数点要望を申し上げたいと思います。 バリアフリーマップの作成につきましては、ぜひ市で実施していただくように強く要望しておきたいと思います。 それと、行政評価制度につきましては、行政評価制度が導入されても、例えば行政運営が適正にされていれば、見直しされた事業数とか削減額には必ずしもダイレクトに反映されない場合もあるだろうというふうに思います。しかしこの制度は、行政の仕事を市民にわかりやすく伝え(「リ・リーン」終了)透明度の高い開かれた市政を標榜している岡谷市には必要な制度でありますので、行政評価制度については積極的な取り組みを今後ともお願いしまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(今井友吉議員) 渡辺太郎議員の一般質問を終了いたします。 この際、けさほどの毛利栄子議員の議事進行について、保健福祉部長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(古川清昭君) 昨日の介護保険に関する毛利栄子議員さんの一般質問に対する私の答弁の中に一部適切でない発言がありましたので、発言を取り消させていただきますようお願いをいたします。 ○議長(今井友吉議員) ただいまの保健福祉部長からの発言取り消しの申し出について、これを許可することに御異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(今井友吉議員) 御異議なしと認めます。 よって、発言取り消しの申し出を許可いたします。 なお、先ほどの毛利栄子議員の議事進行についてはただいまのとおりでありますので、御了承願います。 これにて一般質問は全部終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(今井友吉議員) 本日はこれまでとし、散会いたします。               午後2時47分 散会...